1 天然住宅の皮むき間伐ツアーに行ってきました!
2 研究会のご案内 「エコ建築と木の魅力について」中村勉先生
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=まずお詫びと訂正があります。前回のメルマガについて=
中洞正さんの山地酪農(やまちらくのう)のメリットの中で、「多大な設備コストはいらない・・・サイロもいらない(牧草をサイロに入れる作業は重労働でもある)」という部分ですが、
山地酪農をやっているからサイロがいらなくなるということではないため、山地酪農のメリットとしてのメリットリストからは外れます。
大変失礼いたしました。山地酪農でなくても、一般的な酪農でもサイロはいらなかったということでした。
深くお詫び申し上げます。m(_ _)m
また、中洞牧場の写真をフェイスブックにアップしました。可愛い牛さんに出会えます。
宜しかったらクリックしてみてください。下記にご紹介する皮むき間伐ツアーの写真もアップしてあります。
☆彡1 天然住宅の皮むき間伐ツアーに行ってきました!(ご報告)
皮むき間伐をご存知でしょうか?
ユニークで効果的な間伐法です。
間伐とはご存知のとおり、
杉やヒノキなどの人工林では不可欠な作業です。
間伐しないと、大変なことが起こってしまいます。↓
しかし、間伐はきつい作業。
特に、木を切り倒した後、重たい木を運び出すのが大変です。
一方、皮むき間伐という方法では
皮をむいてから1年以上放置し、立ち枯れた状態で間伐するのですが、
木の水分が抜けて軽くなっているので
切るのも楽で、倒木接触事故時のリスクが低まり(もちろん事故はゼロを目指しますが)
間伐した木材を 女性2人で1本を軽々持ち運べます。
8月3~5日まで宮城県の栗駒木材さんのエコラの森で、
天然住宅が開催した皮むき間伐ツアーに参加して
実際にやってみました!
まず、根元の広がりかけているところ辺りに、木の皮の表面にミニノコギリを当てて
白い粉が出てくるまでゴシゴシと少し切り込みます。
そのようにして、木の根元360度をぐるりと、ノコギリで浅く切ったら
竹ベラを、切り込んだところに挟み込み
木の皮をはがしていきます。
皮の下端をつかんで、そのまま引っ張るようにして、
自分があとずさりしながら、皮を引っ張り続けていくと、
木の上のほうまで皮をつなげてむくことができます。
皮は上のほうまでいくと皮は途中で切れるので切れたところでおしまい。
むきあがった木の幹は、それまで吸い上げていた水分でツルツル光って見えます。
そのままの状態で1年以上放置しておきます。
皮むき間伐は、木の幹の外側にある
栄養や水分を運ぶ導管の部分をむいてしまうので
吸い上げている水分を遮断することで
木を枯らします。
子供でも皮はむけます。
同じ日の午後には、今度は 皮むき間伐して約1年経過した
立ち枯れの木を伐採してみました。
どうでしょう! 枯れているせいか、切るのも案外簡単です。
どんどんノコギリが入っていきます。
木が軽くなっているので、万が一倒れてきた木にぶつかっても
致命傷にはならないような気もします。
伐採したあとも、楽々。
どんどん道路に運び出しました。
木の肌もとてもきれいでした。
このまま建材として使えそうな感じです。
コストカットですね~♪
天然住宅主催ツアーの参加者は、
お子さん連れの家族、学生さん、シニアの方など、
年代も職種も様々でした。
日本の森を元気にしたい
友達に誘われて何かいいことをやりたい
これから天然住宅で家を建てるから現場を見たい
など、動機も様々。
今回は、栗駒木材のプロ集団に助けていただきながらの作業になりましたが、
プロじゃなくても、比較的簡単にできるのが、この皮むき間伐です。
栗駒木材さんでは、
下草刈りを、牛に任せる方法を始めていました。
牛に森の草を食べてもらいます。
これも、重労働である下草刈りの手間がかからなくてすみます。
(牛が森を整備する話は前号の中洞牧場の中洞正さんのお話でも触れています)。
撫でてあげたり、牛とのコミュニケーションタイムも楽しいひとときでした。
夜は焼きそばや鉄板焼をみんなで作ったり
老弱男女が楽しく語り合うひとときも。
ライブコンサートがあったり
田中優さんの講演があったり(優さんは人一倍、間伐作業を行なっていました)
また来たくなるようなツアーでした。
実際に、リピーターの方も多く見受けられました。
森の駅のフェイスブックにも写真をアップしました。
もし宜しかったら 下記から飛んでいただき、いいね!
にクリックしていただけましたら大変幸いです。m(_ _)m(~_~;)
2 研究会開催のお知らせ
「エコ建築と木の魅力について」
講師 中村勉様(中村勉総合計画事務所主宰、工学院大学 特別専任教授)
~ 「東京建築士会からの後援名を戴く予定」
専門部会の研究会ですが、7月の研究会が好評につき、
再度、皆様にお声をかけさせていただくことになりました(^v^)
あと18名の席をご用意できます。
今回は、環境建築で高名な建築家・中村勉先生をお迎えします。
先生は、「木のまち、木のいえ推進フォーラム」で、
前回の講師、東大名誉教授の有馬孝禮先生等と共に活動されている木造建築界の重鎮です。
環境の視点から、低炭素社会に相応しいCO2排出量を減らす多心型のまちづくりや、
熱環境負荷を削減するゼロカーボン建築を提言し、
ますます実践活動に身が入られています。
一方、一昨年成立した「公共建築における木材利用の推進に関する法律」の設定にご尽力される等、
現在もなお、木造建築推進のため、規制緩和へ大変なご尽力をされています。
また、学校教育環境への提言をされ、
各種の賞を受賞した大東文化大学板橋キャンパスや豊田市立旭中学校等がありますが、
その中でも「七沢希望の丘初等学校」では、2010年度のリーフ賞(先進欧州建築家フォーラム)の栄誉に輝き、日本建築家協会環境建築賞、日本建築士会連合会賞等を重ねて受賞されました。
機会がありましたら、是非、お訪ねしたい木造の学校です。
これが環境なのか、と訝しむような便乗型の環境建築家の多い中で、
中村先生は本物を発しておられる方で、環境を通じて地域交流センターと長くお付合いがあります。
かって森の民だったことに想いを致し、自然と住まいの環境をもう一度考え直してみませんか?
皆さまのご参加をお待ち申しております。
なお、ご多忙な方は、HP「森の駅発」をご覧になって戴ければ幸甚です。
1 月日時:平成24年9月26日(水曜日)18:30-21:30
2 場 所:「ベニーレ・ベニーレ」(澁谷区神宮前四丁目31-10 YMスクエアー5F)
3 講 師:中村勉様(中村勉総合計画事務所主宰 工学院大学 特別専任教授)
4 話 題:「エコ建築と木の魅力に就いて」(仮題)
5 会 費:3000円(軽食付き)