問題は、化学品の建材と接着材・塗料ですが、社長さんの邸宅は

平成27年9月20日  

森の駅推進協議会 代表幹事 岡本守生

多くの木材を繋ぐ為の接着剤や室内の色彩に塗料が極普通に使用されています。
また、化学品㋨建材が次々と開発され規制を恐れることなく使用されています。
それ等からの揮発性物質が居住者の健康を損ねています。いわゆる新築病です。
それに対し、建築基準法で規制されているのは、ホルムアルデヒトとクロルピリホスだけです。
また、国交省では4スター制などの規格を設け、化学的な住宅部品の環境基準を設け規制をしています(健康な大人を基準にしたものですが)。

接着剤もホルムアルデヒトの対策のみです。繰り返しになりますが、
不思議なことに、揮発性物質を屋外に排出する為に換気扇の24時間使用を義務付けております。
量産可能な化学品の建材を家屋に多く使用してお金儲けをし、換気扇を設置させてまた儲ける、と言った住宅産業の母体の化学会社や電器会社の言いなりになっているようで、全く信用されていません。
要するに、室内空間における環境、住む人の健康を守ると云う視点は0なのです。

対策としては、厚生省がガイドラインとして設定したPRTR法(化学物質排出移動量届出制度)で指定されている物質が含まれない建材、塗料・接着剤を選ぶ方が安全なのでお薦めです。
なお、接着剤は出来る限り使用しない方が良いのですが、使用する場合、対応できる技術を持った工務店であることが大切だそうです。

また、最近は、集成材と称して小さな木材を接着剤で張り合わせた柱や板類が使用されていますから、要注意です。
発明され普及するようになって、この十数年、爆発的に使用されていますが、経年劣化がもたらす危険性がありますが、その恐れが無いとの実績は皆無ですから、本当の長期優良住宅には無理だと言われています。
使用されている接着剤は、多くが国産の水性ビニールウレタンでウレタンです。
ウレタン系は火事の際は青酸ガスが発生します。現在は、その恐れを払拭するかのように、五階建、六階建が可能だと接着剤の強さばかりを宣伝していますが・・・。

では、そうした危険性を避けたモデルハウスがあると良いのですが、残念ながら現在はありません。
2、3年前まで、横浜都筑の住宅展示場に、増田林業さんのモデルハウスがあったのですが、本社の近所に移されました。残念です。

当事者は接着剤や塗料、化学的内装材、集成材や合板の怖さを熟知していますので、工務店の社長さんや建築事務所の心ある建築士さん等は、そうした住宅には住んでいません。 
私どもが目指すような家、即ち、香りのある自然乾燥・低温乾燥の木材を使用し、危険な化学的な内装材や、接着剤・塗料を避けて、室内空間の環境(健康)に重点を置いた、やや時代遅れの住まいに家に住んでいます。
思いきって見学を頼んでみるのも一案かもしれません。