メルマガ80

「森の駅発」メルマガ 第80号

• 6月2日 第24回森の駅発市民フォーラム 参加者募集
   ゲスト:林野庁木材産業課小島孝文課長
• 山小屋通信–番外編「木製椅子作り教室 体験記 2」大森 明
   完結編:木と戯れた2日間で心身の健康回復。
                                              
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6月2日 第24回森の駅発市民フォーラム参加者募集!

6月2日の市民フォーラムには、林野庁木材産業課長の小島孝文氏をお迎えし、
国産材利用の現状と、今後の展開の方向性をテーマにお話し頂きます。
さらに皆さまとの対話を通して、森のあるべき姿と、
森の最大の出口である住まいの将来像を検証していきます。

戦後70年、日本の市場を支配した外国産の木材を、為替変動の理由だけで、
国産材に代える考え方では、現在の日本の森の根本的問題は解決しません。
昨今、有機栽培食物やオーガニック・コットンに代表される、
衣食の自然回帰ブームが広がり、生活クラブ生協の運動や、
政策化の影響で、衣食の自然回帰は進んでいます。

しかし最も遅れているのが「住まいの自然回帰」。
本来自然の木材が持っている健康力を活用すれば、
「住まいの自然回帰」に向けて大きな弾みになるでしょう。
衣食住全て自然回帰の足並みが揃えば、健康と寿命の増進に繋がり、
人の生命を育んだ森も喜ぶのではないかと思います。

6月2日開催の市民フォーラムは下記の要領で開催いたします。
お誘い合わせの上、お申し込みのほど宜しくお願い申し上げます。

                 記

1 日 時:平成28年6月2日(木)18:30〜21:00
2 場 所:「ベニーレ・ベニーレ」(渋谷区神宮前4-31-10YMスクエア6F)
3 講 師:林野庁 木材産業課(旧木材利用課)課長 小島 孝文 様
4 話 題:「国産材利用の現状と今後の展開方向」
5 会 費:3,000円(軽食+飲物付)
6 問合せ:担当幹事 西村/090-5341-5003 代表幹事 岡本/090-3210-0344
7 ご出席の返事:morinoekihatsu@m01.itscom.net
8 当日は小嶋氏との対話の時間を設けております。ご希望の方は、お申し込みの
  メールに、出席者のお名前と共にご意見、ご質問の内容をお書き添え頂き、
  勝手ながら、混乱を避けるために準備の都合上、5月15日迄にお送り下さい。
  ご参加のお申し込み自体は、5月末まで受け付けております。

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山小屋通信–番外編「木製椅子作り教室 体験記 2」大森 明
[前号より続く]
2日目は、座と脚(4本)の組み立てから始まった。

まず接着剤を塗った脚を1本1本、
座の所定の穴にねじ込み、クサビで固定する。
脚をねじ込む作業を手早くやらないと、
接着剤が付いているので途中で動かなくなってしまうと言われていたので、
手早くねじこんだ。
連続作業でクサビをハンマーで打ち込む。
脚と穴の寸法精度が高いせいか、4本の脚は問題なく座に刺さり、
殆どガタつきもなく安定した形状の椅子になった。
ほっと一息。

ここでついに鉋の出番がやってきた。
脚とクサビが座面を貫通して出っ張る形になっているので、
ノコギリでまず出っ張り部分をカットし、鉋でより平らに仕上げる。
初日に先生から教わった通りに鉋の刃を出し、
座面を削らないように出っ張った脚とクサビを削った。
そしてまた紙やすりで座面をゴシゴシ。

最後に脚のガタツキを修正、背を座面のホゾ穴に差し込んで固定し、完成!

素材が木なので、割れや欠けに気を使ったが、
それでも切断・穴あけ・やすりがけの作業の中で、
わずかに木が欠けてしまったり、削りすぎたりした箇所も出た。
幸いにうまく補正できる程度のキズで済み、
むしろ木目と相談しながらの作業は非常に楽しく進み、
あっという間の2日間であった。

そしていよいよ緊張の瞬間…校長先生の念入りな検品・チェックだ。
合格すると老舗クラシック家具会社の焼印を座の裏側に押してくれるのだが、
ダメだしされると、修正して合格するまで頑張らなければならない。
座の裏側に焼印をドンと押してもらった瞬間は、ホッとひと安心。
椅子を抱えて帰る足取りも軽い。

この日は、最後に紙やすりと塗装(オイルフィニッシュ)の説明も受け、
広口瓶に入ったオイル(亜麻仁油が主成分)が、参加者全員に配られた。
自宅に持ち帰り、ゆっくりオイルフィニッシュしてください、
その前に400番以上の紙やすりでツルツルに表面を仕上げること、
とのアドバイス。そういう訳で次の休日が待ち遠しくて大変だった。

そして待ちに待った次の休日に、オイルフィニッシュ。
完成した椅子で弾いたギターは素晴しく良い音だった(気がする)。
的確に、親切に、ご指導して下さった先生方と、
当方の言うことを聞いてくれたクリの木に感謝!
人が木と戯れる機会を持つのは、
大切なことだと実感した2日間でもあった。

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天然の木材による住まいは「健康の泉」
天然の国産スギによる家と、外材や合板などの新建材の家。
双方の健康度について、外見では区別が付かないようにした比較実験を、
九大の清水邦義准教授等は行いました。
医学部を含め、脳科学、生理学、心理学の観点・視点から、
各種の研究・調査をこの三年間されました。
天然材の家では、疲れた脳の回復が早く、体も活動的な状態になるとのこと。
覚醒的な社会実験で、将に待望のエビデンスです。(岡本守生代表幹事)

森の駅推進協議会では、上記「健康の泉」に代表される問題の解決へ向けて、
森の駅発と称し下記の活動を行っています。
あわせてご参照の上お役立て頂ければ幸いです。