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森の駅発メルマガ No.165
2023 May 皐月 早月とも書く陰暦5月の別名。さつきの木はツツジ科の常緑低木でこの頃花が咲きます。
5月02日 立夏 太陽の黄経が45度になり暦の上で夏が始まります。八十八夜は立春から88日目(今年は5月2日です)。
5月21日 小満 太陽の黄経が60度になり、木々の葉が青々と繁り、万物の成長を感じる季節を指します。
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目 次
・関連情報 全国で開催「日本植物分類学の父 牧野富太郎 企画展」・「映画 サステナファーム トキと1%」
・美術コラム「川瀬巴水の新版画 日本の五月の風景 三選」戸田 吉彦
・山小屋通信「春の新宿御苑にて」大森 明
・開発製品の紹介「森の恵:耐震健康シェルター命守(いのちもり)施工の様子を動画紹介」市川 皓一
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関連情報
NHK朝ドラ「らんまん」と共に、全国で「日本植物分類学の父 牧野富太郎」企画展が開催中!
先月も東京都西多摩郡瑞穂町郷土資料館開催の「牧野富太郎と万葉集の花々」展を紹介しましたが、
今まで関心が無かった一般の人にも植物学への関心が広がり、どの企画も分かりやすい内容です。
*関東圏の記念企画
「筑波実験植物園」ミニ企画展「牧野富太郎と植物を観る眼」国立科学博物館主催 ~2023.6.4 図版参照
「小石川植物園」ミニ企画展「牧野富太郎と小石川植物園」東京大学主催 ~2023.11.26 図版参照
牧野富太郎2.png
「練馬区牧野富太郎生誕160年記念事業プロモーション映像」練馬区公式チャンネル
練馬区名誉区民、牧野博士生誕160年に寄せ、2022年に練馬区が様々な記念事業をまとめた映像を制作。
https://www.youtube.com/watch?v=N_6K4jcEX7w&t=0s
「練馬区立牧野記念庭園 Tomitaro Makio Memorial Garden」練馬区公式チャンネル
牧野博士生誕160年を記念し博士が「我が植物園」と愛した自宅跡を整備した牧野記念庭園の映像を作成。
https://www.youtube.com/watch?v=tcpLkzTEAC8
*関西圏の記念企画
「兵庫県立 人と自然の博物館」ミニ企画展【植物学者牧野富太郎写真展】~2023.7.30
「六甲高山植物園」開園90周年特別企画【牧野の足あと 神戸で見つける博士と植物】~2023.7.2
開園当初3度来園した牧野の書画・手紙100点、書籍100点展示。https://www.rokkosan.com/hana/
「ROKKO森の音ミュージアム」牧野富太郎の道草 音楽、書… https://www.rokkosan.com/museum/
「咲くやこの花館」特別企画展【阪神間の牧野富太郎博士の足跡と影響】~2023.10.1
https://www.sakuyakonohana.jp/
*生地 高知県の記念企画
「高知県立牧野植物園」紹介動画 たぬき爺の旅チャンネル 2023/01/29
高知が生んだ牧野富太郎の業績を顕彰し逝去の翌年1958年4月に高知市五台山に「牧野植物園」を開園。
野生植物約3,000種類以上の自然生態系を築いた四国唯一の総合植物園を紹介。
https://www.youtube.com/watch?v=hxLZozegRFU
【公式】高知県立牧野植物園 牧野富太郎生誕160年講演会「愛すべき天才の情熱」(2022/09/14)
【あの講演会をもう一度!】牧野博士の生涯を描いた長編小説「ボタニカ」著者の朝井まかてさんを講師に
迎え、牧野博士の魅力から執筆時の舞台裏まであますことなく、「富さん」について語った講演の動画。
https://www.youtube.com/watch?v=bwHGzlTji5o
映画「サステナファーム トキと1%」欧州は禁止の日本の農薬、環境汚染と農業革命最前線を直撃
「TBSドキュメンタリー映画祭」エントリー作品。監督・製作は先日の観桜会に参加された川上敬次郎氏。
東京から全国を回り5月から福岡市中央区の映画館「キノシネマ天神」で、4月28日14時、5月6日19時上映。
「サステナファーム トキと1%」予告編:https://youtu.be/asYjx3aF5e0
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美術コラム「川瀬巴水の新版画 日本の五月の風景 三選」戸田 吉彦
川瀬巴水 五月雨 1932 ボストン美術館蔵 / 鯉のぼり 1948 artelino蔵 / 明治神宮菖蒲田 1951 江戸東京博物館蔵
今回は樹木の名画ではなく、海外で北斎や広重と並ぶほど人気が高い川瀬巴水を紹介します。
今も現代作家の浮世絵が誕生していますが、彫りや摺りは機械ではないかと怪しむ人もいるほど
浮世絵は遠い存在になりました。しかし、今も人が絵を彫り、色を摺る姿は昔と変わりません。
浮世絵の絵を彫る版木は山桜、紙は楮、三椏、雁皮、江戸後期にベロ藍を輸入するまで摺る色は
藍、茜、蘇芳、鬱金など、植物原料を多用してきた、400年来の美術工芸が浮世絵なのです。
*和紙の原料=楮(こうぞ・クワ科落葉低木)三椏(みつまた・ジンチョウゲ科落葉低木)雁皮(がんぴ・ジンチョウゲ科落葉低木)
*ベロ藍=プロイセンのベルリンで化学合成された青の染料。別名プルシャンブルー。江戸後期に安価なイギリス製が発明され普及。
川瀬巴水(かわせ はすい 1883-1957)の絵は「新版画」と呼ばれ、「新版画」は新しい浮世絵の
呼称です。そもそも筆で描く一点物の美人画と風俗画に浮世絵は始まり、彫師と摺師が木版画に
して社会に広がり、役者絵や名所絵が加わり最盛期を迎えます。明治になると洋風建築や汽車を
鮮やかに描く開化絵が登場しますが、逆に小林清親(1847-1915)と弟子井上安治(1864-1889)は
同じ頃、まだ寂しい東京の夜の風景画=光線画を描いていました。惜しくも数年で消えますが、
それに惹かれたのが巴水です。巴水は清親の雨や夜の絵を研究し情感溢れる絵を数多く残します。
近年は、Apple 社創業のスティーブ・ジョブス(1955-2011)が、巴水の熱心なファンだったこと、
それとジョブスのデザイン哲学を関連づける意外な説に関心が高まる、興味深い展開があります。
それは本稿のテーマではないので、詳細はNHKのWeb特集がまとめた下記サイトをご覧下さい。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210701/k10013110911000.html
巴水は明治18年5月18日 東京府芝区露月町(現・港区新橋五丁目)の糸屋に長男として生まれ、
幼少から日本画を習いますが、全てに洋風化を求めた明治は変化が目まぐるしい時代でした。
摺物や版木が集められ燃やされた浮世絵は、新たに開化絵や戦争記録画の分野を開拓しますが、
世間が落ち着く明治の終わりに廃れていきます。絵師に反対する父に従い一旦家業を継ぐのも、
厳しい時代からは無理からぬ事でした。しかし大正時代になると美人画や少女絵が好まれ始め、
女流日本画家の上村松園や挿絵画家の竹久夢二が登場、大正浪漫と言われる時代が到来します。
版画は鏑木清方(1878-1972)の美人画が評判高く、巴水は知人である清方に入門を願いますが、
習うには遅すぎると断られ、それならばと洋画を2年間、岡田三郎助(1869-1939)に学びます。
しかし諦め切れず再度懇願して清方の弟子になりました。清方は水野年方(1866-1908)、年方は
月岡芳年(1839-1892)、芳年は歌川国芳(1798-1861)門下と浮世絵の系譜です。洋画で満たされ
なかったのは生まれ育った環境か、また巴水も小林清親も江戸(東京)の生まれ、巴水が清親の
絵に惹かれるのも、見慣れた東京の景色の表現に同じ感性を覚えたからでしょう。
巴水が清方の元で美人画に行き詰まり風景画に転じたきっかけは、同じ門下で美人画の名手、
伊東深水(1898-1972)が渡辺庄三郎(1885-1962)の店に出す風景版画を見たためと言われます。
先に清方が巴水の適性を見抜き、風景画も描く岡田三郎助を薦めた学びが後になり活きたのか、
巴水は風景画に転じて成功します。渡辺は「新版画」を標榜した版元で、小林文七(1862-1923)
の店で浮世絵商を覚えた人です。小林は明治25年に日本初の浮世絵展を開き浮世絵を集大成して
新しい時代へ繋ぎ、飯島虚心(1841-1901)の『葛飾北斎伝』を出版して生前の北斎を今に伝えた
功労者です。浮世絵界の将来を考えた渡辺の「新版画」には小林譲りの先見性があります。
一方で彫師と摺師は、明治時代に入ると来日外国人から新たな注文を受けます。日本で自作の
絵を浮世絵にしたい、米国のヘレン・ハイド(1868-1919)やオーストリアのエミール・オルリク
(1870-1932)らです。こうした経験から慣れていった欧米風の表現は「新版画」にも現れます。
腕利きの絵師・彫師・摺師を擁した渡辺庄三郎が、新しい浮世絵として打ち出す「新版画」は、
正確な遠近法と人物プロポーションの欧米スタイルで、美しい日本の気候風土と文化を表現し、
異文化融合のハイブリッドな魅力となって、瞬く間に海外にファンを増やしていったのです。
掲載作品は数多い巴水の作品から5月の風景を3枚選び、左から右へ年代順に配置しました。
1932年(昭和7年)「五月雨」は、荒川の地名があるも舟は渡し舟ではなく舟の窓辺の植木鉢も
楽し気に外を見る人は巴水自身なのか。傘差す女と沖の帆掛舟がアクセントの叙情的な絵です。
雨空の川面のグラデーションも美しく、見る者はそれぞれに物語を想い描くでしょう。
1948年(昭和23年)「鯉のぼり」は五月晴れの空に緋鯉が一匹。出征の父や兄は無事かと思いを
はせる家も多い終戦から3年目の端午の節句。白壁の道の先に見える子等を包む明るい光には、
巴水の優しさが感じられます。戦時中に空襲を避け、巴水は幼い頃訪れた栃木県塩原に疎開し、
妻と東京へ戻る年に作られた作品です。
1951年(昭和26年)「明治神宮菖蒲田」は、菖蒲の上に浮世絵版画特有の美しい明暗変化を見せ、
大勢の洋装の人々に新しい時代の変化があるも、少し寂しげで懐かしい郷愁が漂っています。
翌年国は伝統的木版技術記録を作り浮世絵技術の永久保存を決定。伝統的木版技術保持者となる
巴水は次の年に無形文化財技術保存記録木版画「増上寺の雪」を完成。大役を果たしたように、
4年後に癌で亡くなります。まだこれからの活躍を期待される享年74歳でした。
江戸時代に終わったと思われがちな浮世絵のその後を、川瀬巴水を通して紹介して来ました。
大正の関東大震災、昭和の大空襲と幾度も危機を乗り越えて来たのは全て先人達のお陰ですが、
大衆から生まれた浮世絵には、どんな時代にも適合し変化、成長して来た逞しさもあります。
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山小屋通信「春の新宿御苑にて」大森 明
4月上旬、桜咲く春の新宿御苑を訪れた。
ご一緒したのは、森の駅推進協議会の方とそのご友人・知人の方で計7名。
個人的なことだが退院したばかりで、足腰と脳を活性化する機会になりありがたい。
今年の首都圏は桜が3月後半から咲いたので、桜が散っていないかと心配していたが、
まだまだ桜は苑内のあちこちで綺麗に咲いていた。
朝方は降っていた雨もすっかりあがり、桜を撮影する人、眺める人、
桜を背景に記念撮影する人など、苑内は華やいで明るい雰囲気に包まれ、
当方もつられるように明るい気分になる。
また平日ということもあって、のんびりと広い苑内を散策できたのもよかった。
少し歩いてから苑内の休憩施設(カフェ)で一服。
同行の方々との歓談&ティータイムをしばし楽しんだ。窓からの風が心地よい。
休憩後は桜の花だけでなく、芽吹きの始まった森・池のある庭園などを観てまわり、
自然豊かな苑内散策で気分もリラックス。
しばらく散策した後、苑内に昨年12月にOPENした新宿御苑ミュージアムに立ち寄り、
そこで新宿御苑の生い立ち・歴史を大スクリーン映像や標本などで知ることができた。
ミュージアムの内部空間も、木をふんだんに使った構造で心地良い。
次に訪れたのは明治29年に建築され、元は皇室の休憩所だった旧洋館御休所(重文)。
そこでは皇族が使用されていた部屋や家具等を見て回ることができ、
レトロな雰囲気もあって一見の価値がある施設だった。
こうして春の新宿御苑で有意義で楽しいひと時を過ごし、充実した1日となった。
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開発製品「森の恵 : 耐震健康シェルター 命守」市川 皓一(一級建築士)
S様(都内豊島区目白)は「全国自治体補助助成金制度」の利用で「命守」をご自宅に
設置され、香り良く寝心地抜群で地震に安心と、92歳の御祖父様にも大変好評です。
「耐震健康シェルター命守」は青森県銘木青森ヒバの住宅設計に長年携わって来た、
当会の市川の企画・設計による、個室タイプの耐震製品です。
◆ S邸の「命守いのちもり」施工の様子が Youtube(動画)でご覧頂けます。
▶︎ https:youtu.be/wiaTwsv4iiM
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メルマガ読者対象特別価格 80万円 (杉使用・加工済み部材部品価格・税別)
施工費はご要望を伺い別途お見積りします(一般的参考総額 上記部材費込み約150万円)。
※設置面責は、通常の木造住宅内で約「3.2帖」必要です。
ご用命・ご相談 090-3229-5678 市川(青ヒバの会・市川総合設計室)
◆ 必要に応じ様々なオーダーメイドに対応。
・平時リモートワーク・オフィス→セキュリティ→扉に施錠
・平時オーディオルーム・楽器演奏室→遮音→防音防振
・平時自宅介護室→上下水道→便器洗面用配管&防水二重床
・平時ガーデンルーム→防水・採光→防水外壁&屋根と窓ペアガラスの屋外仕様
◆ 気密性が高まる場合は、換気装備を設け室内を静圧に保ちます。
◆ 耐震健康シェルター『命守』。好評の3大理由。
1. 森の駅推進協議会 健康住宅研究会開発の「信頼」設計。
「全国自治体補助助成金制度対象」 は、公的機関が認可した優良設計の証。
・平成29年度東京都市整備局認定/安価で信頼できる木造住宅「耐震改修工法・装置」に認定
・全国自治体の建築指導課及び建築防災課認定/「命守」の補助助成に関し認定する旨の通知
・平時は書斎や寝室に使い、災害時はそのまま避難先となり滞在できる「独立空間設計」
2. 公的機関が保証した「大型地震の時も安心な」耐震強度。
「公的機関認定の耐震防災シェルター”」と言えるのは、政府・自治体認定の証。
・阪神淡路大震災級強振に連続4回耐え公的耐震実験を1回で通過する驚異の「耐震強度」
・都内17区8市で助成金制度対象に指定・都内耐震キャンペーン三年連続出展の実績
・東京国際展示場リフォーム展に連続出展・令和元年8月9日シェルター意匠登録(第1640335号)
3. 樹精の高い抗菌性がもたらす「健康空間」は寝室や書斎に最適。
「樹精の抗菌性」でストレスが緩和し睡眠や学習に有益な国立大学の実験結果。
・九州大学大学院の実験による、脳を活性化し集中力や記憶力に良いエビデンスがあります。
・抗菌性が高い国産杉、ヒノキ、青ヒバの効能・効果を高めるため、無垢材で使用します。
・マンションの中にも設置できますから、都会でも「山小屋気分」を味わえます。
◆ 国産材使用の「日本の森林資源の有効活用」は持続可能な経済活動に貢献しています。
◆ 工務店・販売協力店の皆様へ。『命守』名以外での販売にも応じます。「組立工程」撮影の
◆ 編集動画や「フレーム強度」を測る実験画像等『販売協力店専用DVD』用データも提供。
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森の駅推進協議会は、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称して、
下記の活動を行っています。ご参照の上お役立て下さい。
1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。
2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まった
プロ集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
https://moriniaisareruie.jimdofree.com/
3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com
4 メルマガ・バックナンバー:
「森の駅発」メルマガのバックナンバーはこちらからご覧いただけます。
htp://www.morinoekihatsu.net/merumaga.html
5「フェイスブック」の発行:
「森の駅発」のフェイスブックでも発信。仲間を募集しています。
https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/
6「ホームページ」の掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については森の駅発のHPをご覧下さい。
http://www.morinoekihatsu.net/
○● メールアドレスの変更、メルマガの解除はこちらまで。
happysun9@gmail.com
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