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森の駅発メルマガ No.164
2023 Aprl 卯月 卯の花の月。卯の花の木はウツギ(空木)の別称、白い可憐な花を咲かせます。
4月05日 清明 明るい光の下、全てが清らかに見える季節。沖縄では「清明祭」と呼ぶ先祖供養の日。
4月20日 穀雨 春の雨は穀物の成長に適しやわらかい。種蒔きや田植えの季節。
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目 次
・情報「NHKスペシャル 超・進化論」「牧野富太郎と万葉集の花々」「映画 サステナファーム トキと1%」
・開発製品の紹介「森の恵:耐震健康シェルター命守(いのちもり)施工の様子を動画で紹介」市川 皓一
・美術コラム「海外が注目する北斎の名所絵と花鳥画」戸田 吉彦
・山小屋通信「続・武蔵野のケヤキ」大森 明
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関連情報
★「今、私食べられている!」植物にも動物のように“感覚”があった!
可視化された事実が凄すぎた!超・進化論 NHKスペシャル取材班+緑慎也
記事元:2023年3月8日 gendai.media
NHKスペシャル「超・進化論 第1集 植物からのメッセージ ~地球を彩る驚異の世界~」は第64回
科学技術映像祭・内閣総理大臣賞(自然・くらし部門)受賞。生命誕生から40億年の間に出来た
地球生物のネットワークや知られざる能力を最先端科学で次々に解明。常識と180度違う事実。
NHKスペシャルシリーズ「超・進化論」は植物・昆虫・微生物を取材。進化の原動力を探った。
その書籍化『超・進化論 生命40億年 地球のルールに迫る』で最初に紹介する「植物」。地球の陸
の全生物の重さの合計は470ギガトン。そのうち人間は0.01%。対して植物は95%。しかし植物は
知性と程遠く人間より下等とされてきたがそれは本当か。アメリカの科学誌『サイエンス』が世界
初の画期的成果を掲載。日本の研究者・豊田正嗣氏が危険に反応する植物を可視化した体内は、
脳や神経があるようだった…。https://gendai.media/articles/-/107058
★「牧野富太郎と万葉集の花々」瑞穂町郷土資料館 けやき館 企画展
記事元:2023年3月9日 瑞穂町観光情報サイト
NHK朝ドラ「らんまん」天才植物学者牧野富太郎のドラマ(4月3日開始)とコラボのパネル展。
期間 : 4月8日(土)~ 5月28日(日)AM9時00分~PM5時00分 休館 : 第3月曜日(祝日は翌日)
場所:瑞穂町郷土資料館 けやき館 2階展示ギャラリー
東京都西多摩郡瑞穂町大字駒形富士山316番地5 Tel:042-568-0634
https://www.mizuhokyodo.jp/events/「牧野富太郎と万葉集の花々」/?fbclid=IwAR0OlDQCK-AYlaoshChQuvkaxKNft0platWSFBaVzTw3q7oVDuz5QbVI3EY
NHK連続テレビ小説「らんまん」https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/460323.html
★ 映画『サステナファーム トキと1%』が毎日新聞コラム「風知草」に取り上げられる
記事元:2023年3月27日 毎日新聞
「日本の残留農薬の規制は欧州連合(EU)に比べてはるかに甘い。映画はそこを掘り下げる。
<環境過激派>的な偏向はない。ちまたの疑問に答える常識的で公平な編集である。」先月当欄
で紹介したドキュメンタリー映画『サステナファーム トキと1%』を毎日新聞が紹介しました。
東京終了後、名古屋、大阪、札幌で上映。https://mainichi.jp/articles/20230327/ddm/002/070/093000c
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開発製品「森の恵 : 耐震健康シェルター 命守」市川 皓一(一級建築士)
S様(都内豊島区目白)は「全国自治体補助助成金制度」の利用で「命守」をご自宅に
設置され、香り良く寝心地抜群で地震に安心と、92歳の御祖父様にも大変好評です。
「耐震健康シェルター命守」は青森県銘木青森ヒバの住宅設計に長年携わって来た、
当会の市川の企画・設計による、個室タイプの耐震製品です。
◆ S邸の「命守いのちもり」施工の様子が Youtube(動画)でご覧頂けます。
▶︎ https:youtu.be/wiaTwsv4iiM
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メルマガ読者対象特別価格 80万円 (杉使用・加工済み部材部品価格・税別)
施工費はご要望を伺い別途お見積りします(一般的参考総額 上記部材費込み約150万円)。
※設置面責は、通常の木造住宅内で約「3.2帖」必要です。
ご用命・ご相談 090-3229-5678 市川(青ヒバの会・市川総合設計室)
◆ 必要に応じ様々なオーダーメイドに対応。
・平時リモートワーク・オフィス→セキュリティ→扉に施錠
・平時オーディオルーム・楽器演奏室→遮音→防音防振
・平時自宅介護室→上下水道→便器洗面用配管&防水二重床
・平時ガーデンルーム→防水・採光→防水外壁&屋根と窓ペアガラスの屋外仕様
◆ 気密性が高まる場合は、換気装備を設け室内を静圧に保ちます。
◆ 耐震健康シェルター『命守』。好評の3大理由。
1. 森の駅推進協議会 健康住宅研究会開発の「信頼」設計。
「全国自治体補助助成金制度対象」 は、公的機関が認可した優良設計の証。
・平成29年度東京都市整備局認定/安価で信頼できる木造住宅「耐震改修工法・装置」に認定
・全国自治体の建築指導課及び建築防災課認定/「命守」の補助助成に関し認定する旨の通知
・平時は書斎や寝室に使い、災害時はそのまま避難先となり滞在できる「独立空間設計」
2. 公的機関が保証した「大型地震の時も安心な」耐震強度。
「公的機関認定の耐震防災シェルター”」と言えるのは、政府・自治体認定の証。
・阪神淡路大震災級強振に連続4回耐え公的耐震実験を1回で通過する驚異の「耐震強度」
・都内17区8市で助成金制度対象に指定・都内耐震キャンペーン三年連続出展の実績
・東京国際展示場リフォーム展に連続出展・令和元年8月9日シェルター意匠登録(第1640335号)
3. 樹精の高い抗菌性がもたらす「健康空間」は寝室や書斎に最適。
「樹精の抗菌性」でストレスが緩和し睡眠や学習に有益な国立大学の実験結果。
・九州大学大学院の実験による、脳を活性化し集中力や記憶力に良いエビデンスがあります。
・抗菌性が高い国産杉、ヒノキ、青ヒバの効能・効果を高めるため、無垢材で使用します。
・マンションの中にも設置できますから、都会でも「山小屋気分」を味わえます。
◆ 国産材使用の「日本の森林資源の有効活用」は持続可能な経済活動に貢献しています。
◆ 工務店・販売協力店の皆様へ。『命守』名以外での販売にも応じます。「組立工程」撮影の
◆ 編集動画や「フレーム強度」を測る実験画像等『販売協力店専用DVD』用データも提供。
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美術コラム「海外が注目する北斎の名所絵と花鳥画」戸田 吉彦
葛飾北斎 左「桜と鷹」1834 東京国立博物館蔵・右「東海道品川御殿山の不二」1831-33・中「百人一首姥がゑとき
権中納言匡房」1834 Chicago美術館蔵・下「花見」19c New York公共図書館蔵 全て Public domain
国家を象徴するFloral Emblem=国花は、英国のバラやオランダのチューリップ等のほかに、
カナダやドイツの樹木(国樹)、アイルランドのクローバーの葉(シャムロック)、カンボジア
やタイの稲(農産物)とその国の歴史や文化を現す植物です。日本は菊と桜を使い分けており、
皇室の象徴の厳かな菊に対し、桜には大衆の花見と結びつき親しみやすいイメージがあります。
日本人の花への関心は漢詩の梅や桃に始まり、平安時代に桜が和歌の主役として定着していき、
山桜を愛でていた花見は、江戸城下の土木工事が一段落した後の八代将軍吉宗が、品川御殿山、
浅草の墨田堤、王子飛鳥山に桜を植え行楽を奨励し経済を活性化、各地に桜の植樹が増えます。
吉宗から100年、『冨嶽三十六景・東海道品川御殿山の不二』(右上)を葛飾北斎が描きます。
北斎の他にも、北斎のライバルと言われた歌川豊国が桜の下のお小姓とお女中の宴を描いたり、
喜多川歌麿が太閤秀吉の醍醐の花見の宴を描くなど、当時夢の様な花見の絵は沢山あります。
だが花見を楽しむ大衆を描いたのが北斎です。北斎が描く花見図はどれも大衆の花見でした。
江戸時代は町人文化と言いますが、大衆は北斎が描く絵の中の自分達の姿を見て、初めて自身で
自分達の文化を自覚したと辻惟雄氏は指摘します(日本の名画『葛飾北斎』講談社1974)。
職人の子の鍬形蕙斎が描く「職人尽」は松平定信が命の記録画で大衆は見れず、初めて大衆を、
大衆が見る浮世絵に西洋近代画家も驚き真似る正確なデッサンで描いて見せたのが北斎です。
北斎の絵は江戸町人に限らず旅人や農民に及び、後を追う広重が僅かに滑稽画とした程度です。
『百人一首姥がゑとき』の花見図、「高砂の尾のへの桜 咲きにけり外山の霞たたずもあらなむ」
(右中・1834)の絵は作者権中納言匡房ではなく農民です。欧米は民主主義運動が活発ですが、
日本は封建時代です。明治に来日し日本美術に傾倒した米人フェノロサは、風流の心を大衆にも
共有させる北斎の絵に驚き、北斎は唯一人未来を見ていたと『浮世絵史概説』に書き残します。
代表的名所絵『冨嶽三十六景』(1831-33)でも、富士山より当時の大衆の姿が目立ちます。
本来名所絵は歌枕で知られる諸国名所を和歌と共に楽しむ絵です。浮世絵の名所絵は十返舎一九
の『東海道中膝栗毛』(1805)以降ですから『東海道五十三次』も広重が描く(1834)前に、
広重が子供の頃から北斎は描き(1805)、『冨嶽三十六景』も富士山信仰が背景の名所絵です。
名所絵を良く知る北斎が、名画赤富士の『凱風快晴』と黒富士の『山下白雨』に地名を入れず、
有名な富士の名所を避け、富士は小さく、大衆の姿が目立つのですから変わり者と言われます。
日本の地名に疎い西洋の画家は、北斎の正確な目、大胆なデフォルメ、優れた構図、色彩理論に
忠実な配色に驚き、優れた近代絵画として高く評価します。優れた絵を描きたい余り誤解された
北斎ですが、欧米での関心と価値は高く、各国が北斎展を開き、ボストン美術館と大英博物館は
近年も、北斎の未発表作品を大量に発表して書籍化し、研究成果を競っています。
国内では北斎の花鳥画、『桜と鷹』(左上)の輪郭線を摺る主版(山桜の板)が側板に使われた
古い長火鉢が、骨董の中から最近発見されて、「すみだ北斎美術館」に展示されました。
本来花鳥画は寺社や城の襖絵ですが、北斎は何度も錦絵(多色摺)の揃物で浮世絵にしました。
『桜と鷹』は滝登りの鯉や若駒の絵と一緒に描かれ、掛軸を模した長大判紙に摺った版画です。
これも、男児の賢く健やかな成長を願う大衆の気持ちを汲み描かれた絵であったと言えるのは、
彼らが憧れた武士や富裕層は祝日の飾りに、版画ではなく肉筆画の掛軸を求めていたからです。
印象派の画家が『冨嶽三十六景』と『北斎漫画』を真似、アール・ヌーヴォーは北斎の花や虫、
魚や鳥の絵を工芸品に写しましたが、どれも大衆向けに描かれた絵です。米国LIFE誌は1999年に
過去千年の最も影響力ある偉人に日本人で唯一北斎を選び、ウィーン世界平和評議会は1960年に
北斎を文化大使として表彰しました。北斎が時を超えあらゆる層の人を魅了し、世界中から賞賛
されるのは、絵の巧みさに加えその眼差しに平等に根ざした Humanity=人間性があるからです。
4月8日は北斎忌です。(『北斎のデザイン』戸田吉彦著 翔泳社刊 2022年9月第2刷 ¥2,200-)
サクラ(学名:Cerasus Mill. 英語:Cherry blossom, Japanese cherry 漢字:桜、櫻)バラ科サクラ亜科サクラ属
落葉広葉樹で春に白、淡紅、濃紅色の花が咲く。サクランボは米国産を品種改良した桜桃種で、初夏に実をつける。
木材は無垢のテーブル板や高級フローリング材に使用され、安価な樺を樺桜又は単に桜と称して流通することがある。
サクラの野生種は世界に約100種、日本の自生野生種はヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガン、カンヒザクラなど
10~11種。ここからソメイヨシノやシダレザクラなどの栽培種が200種以上誕生、名前のついた品種は約800種ある。
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山小屋通信「続・武蔵野のケヤキ」大森 明
前号で伸び伸びと枝をバランスよく張ったケヤキの大樹のことを掲載したが、今号は樹齢400年
といわれるケヤキの古木のことを取り上げる。先日、大國魂神社(府中市)に行く用事があり、
せっかく行くのであれば神社前にあるケヤキの古木をスケッチしようと思い立った。
大國魂神社とケヤキの関わりは古く、今から1000年以上前の平安時代、武将・源義家がケヤキの
苗木を奉納したのが始まりという。
当時のケヤキは残っていないが、今回描いた樹齢400年といわれるケヤキの古木は「府中市名木
百選」に選ばれている樹(掲載した絵の左側の樹)で、ここを起点に立派なケヤキ並木が続いて
いる。
このケヤキに「僕を忘れちゃ困る」と言われないよう、前号に続き武蔵野のケヤキを紹介する。
まだ芽吹き前で寒さの残る朝だったが、何かが宿っている雰囲気を漂わせる古木の迫力につられ
るようにスケッチをした。
一方で、ふと描きながら思った。
この古木は重ねてきた樹齢に因ってだけではなく、アスファルト道路とコンクリートに囲まれた
環境の影響に因ってなのか、見方によっては傷を負っているようにも見える。
帰宅後に調べてみると、現地ではケヤキ並木の保護・維持管理に力を入れており、地元の小中高
の学生たちが並木のケヤキから採取した種をまいたり、苗木を植える活動もしているそうだ。
絵に彩色しながら、今回描いた古木も含めてケヤキ並木が今後も更新を繰り返して存続していく
ことを願った。
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森の駅推進協議会は、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称して、
下記の活動を行っています。ご参照の上お役立て下さい。
1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。
2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まった
プロ集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
https://moriniaisareruie.jimdofree.com/
3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com
4 メルマガ・バックナンバー:
「森の駅発」メルマガのバックナンバーはこちらからご覧いただけます。
http://www.morinoekihatsu.net/merumaga.html
5「フェイスブック」の発行:
「森の駅発」のフェイスブックでも発信。仲間を募集しています。
https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/
6「ホームページ」の掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については森の駅発のHPをご覧下さい。
http://www.morinoekihatsu.net/
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