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森の駅発メルマガ NO.151
2022 March 弥生
今年の春分は3月20日。また和暦(旧暦)で祝われた「桃の節句」は 今の暦の3月末から4月初めとか。
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山小屋通信「雛飾りと木製ままごとキッチン」大森 明
美術コラム「浅井忠の『春畝』」戸田 吉彦
製品案内「耐震健康シェルター『命守』」市川 皓一
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山小屋通信「雛飾りと木製ままごとキッチン」 大森 明
雛飾りについて最近になって知ったことがある。江戸時代から昭和前半くらいまでの京都・大阪
周辺では、雛飾りと一緒にミニチュアの厨房が雛道具として置かれることがあったそうだ。
子供たちはこのミニチュアの厨房に備え付けられたミニ包丁で野草などを刻んだり、お茶を用意
したりして、ままごと遊びを通じて家事に入門していったという。
雛飾りは家庭教育ツールでもあったわけだ。
そんなことから、今年わが家では雛飾りの隣にミニチュアの厨房ならぬ、自作の木製ままごと
キッチンを並べて置いた。
木製ままごとキッチンは1年ほど前にシンクや調理台部分をつくり、今ではコンロなどを装備して
拡張中。主に建築端材や廃棄家具を再利用して昭和40~50年代キッチン風につくったので雛飾り
とは時代感がだいぶ違うが、並べてみると良い組み合わせに思えてきた。
機能面で見ると、雛飾りに漆塗りの食器やお膳が備わっていて、木製ままごとキッチンから料理
や飲物を供給できる。ままごと遊びの良い流れが生まれそうだ。わが家に遊びに来る子供たちが
これで食事の大切さや料理作りに興味を持ってくれれば嬉しい。
そんなことを考えていたら、がぜん創作意欲が湧いてきた。
コロナ禍で子供たちが遊びに来る機会は激減しているが、それにはお構いなしで、剪定した木の
枝などで小さなポットやマグカップを作ったり、作りかけだったビルトインタイプ・オーブンを
コンロ下に設置したり、だいぶバージョンアップした。これでお茶会やオーブン料理つくりなど、
どんな遊び方が増えるかも楽しみにしたい。
(作品制作・写真:大森 明)
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美術コラム「浅井忠の『春畝』(しゅんぽ)」戸田 吉彦
浅井 忠「春畝」1888年 油彩画 東京国立博物館蔵 重要文化財指定
日本近代洋画の先駆者・教育者として多大な貢献をした浅井忠(あさいちゅう)は、江戸時代
後期の安政3年(1856)江戸城下佐倉藩中屋敷に藩士の長男として誕生しました。明治維新
(1868)で江戸市中が騒乱の時期に当たる7歳から16歳までは千葉県佐倉市で育ち、父がかつて
校長をした藩校の成徳書院(現千葉県立佐倉高等学校)で儒学と武芸を学び、13歳頃から佐倉藩
お抱えの南画家に花鳥画を習い書画に才能を現して、号「槐庭」(かいてい)を与えられます。
英語を学ぶため17歳で上京、19歳の時に念願の油絵に出会い、工部大学校(現東京大学工学部)
附属工部美術学校に入学、イタリアから来た教官アントニオ・フォンタネージの薫陶を受けます。
本国でも優れた画家として知られるフォンタネージの指導の下、バルビゾン派のミレーを学んだ
ことは後に日本のミレーと呼ばれる浅井忠の詩的自然主義を育てました。フォンタネージ帰国後
は後任の指導に飽き足らず、1878年に同志11人と十一会を結成しますが、世間は洋画排斥運動も
起きるほどまだ洋画に理解がない時代、新聞社の挿絵(写真製版技術が未熟で絵を使用)を描い
て糧を得、中国へ派遣され取材する苦労も経験します。その中でも志を曲げず、政治家の原敬らの
参同を得て、1889年に日本初の本格的な洋画団体、「明治美術会」を設立しました。
上の『春畝』は、その「明治美術会」第一回展覧会に『収穫』と共に出品した作品で、2点とも
現在重要文化財指定です。展覧会は会期を延長する大成功をおさめ、会期中お出ましになられた
明治天皇は作品5点を買上げ、御下賜金を賜わりました。絵の近景は深緑色に暗く、働く農民を
配したその背後の中景に、陽光が差す藁葺き屋根の農家を描き、背後の森や薮に咲き始めた白や
黄色の春の花をアクセントとしています。東京国立博物館開設の責任者となった森鴎外は、ドイツ
留学時代に本場の油絵を見聞していたと思われ、浅井忠の絵を絶賛したと記録にあります。
1894年日清戦争に38歳で従軍しますが、戦地から帰ると翌年の第4回内国勧業博覧会に出品し
妙技二等を受賞しました。その3年後に東京美術学校(現東京芸術大学)教授となり、さらに政府
から洋画研究のためフランス留学を命じられ1900年に渡仏。滞在中印象派を学び、またアール・
ヌーヴォーに感銘を受け1902年に帰国します。そして今後はデザインが必要と京都高等工芸学校
(現京都工芸繊維大学)の教頭となり、自らアール・ヌーヴォーの図案を描き、個人では聖護院
洋画研究所(関西美術院)を開き、安井曽太郎、梅原龍三郎、石井柏亭、津田青楓、向井寛三郎
を輩出して日本近代洋画の礎を築きます。正岡子規にも洋画を教え、夏目漱石の小説『三四郎』
に登場する深見画伯のモデルとも言われ、『吾輩ハ猫デアル』の単行本に他2人の画家と共に挿画
も提供した浅井忠は、日本人が自然と共生する「里山」風景を生涯のテーマとする一方、手探り
で始まった日本のデザイン界の質を上げ、1907年に心臓麻痺のため51歳で急逝しました。
以下は主な作品とその所蔵先です。
□「藁屋根」 1887年 千葉県立美術館蔵 千葉市中央区中央港1-10-1
□「八王子付近の街」 1887年 愛知美術館 (愛知芸術文化センター内)名古屋市東区東桜1-13-2
□「春畝」(しゅんぽ)1888年 東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
□「収穫」 1888年 東京藝術大学蔵 東京都台東区上野公園12-8
□「漁婦』 1897年 千葉県立美術館蔵 千葉市中央区中央港1-10-1
□「グレーの秋」 1901年 東京国立博物館蔵 東京都台東区上野公園13-9
□「ロワン河洗濯場」 1901年 京都国立近代美術館蔵 京都府左京区岡崎円勝寺町
□「縫物」 1902年 アーティゾン美術館 (旧ブリヂストン美術館)東京都中央区京橋1-7-2
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商品紹介「耐震健康シェルター『命守』」 市川 皓一
耐震健康シェルター『命守』は日本の森林資源活用を目的に 森の駅推進協議会・健康住宅研究会
が開発した防災シェルターです。SDG’sの見地からも、持続可能な経済活動と評価されています。
平時は書斎や寝室に使い、災害時はそのまま避難と滞在できる「独立空間」で、耐震強度は阪神
淡路大震災級の強振を連続4回繰り返す、「公的耐震実験」を一発で通過した安心と信頼の設計
で、全国自治体補助助成金制度対象となった公的機関認可の優良設計なのです。また、国産杉、
ヒノキ、青ヒバなどの無垢材仕様は、「樹精の抗菌性」が心地よく、ストレスを緩和し脳を活性
化し、集中力や記憶力にも良い実験結果が出ています(九州大学)。設置面責は通常木造住宅の
場合は約「3.2帖」。マンションに設置すると都会で「森の山小屋」気分が味わえると好評です。
■ メルマガ読者対象 特別価格 80万円(加工済み部材価格・施工費別)
■ ご相談ご用命 市川総合設計室<青ヒバの会> 090-3229-5678 市川
■ オーダーメイドで様々な仕様に展開
・リモートワーク・オフィス/扉施錠でセキュリティ・オーディオルーム・楽器演奏室/防音防振で遮音
・自宅介護室/便器洗面用配管&防水二重床・ガーデンルーム/防水外壁&屋根と窓ペアガラスの屋外仕様
上記の場合いづれも気密性が高まり換気装備を設け室内を静圧に保ちます。
■ 公的機関が防災シェルターに認定した数々の実績があります。
・平成29年度東京都市整備局認定/安価で信頼できる木造住宅の「耐震改修工法・装置」認定。
・都内17区8市で設置に助成金制度の対象。・都内耐震キャンペーン三年連続出展。
・全国自治体の建築指導課及び建築防災課から「命守」の補助助成に関して認定する旨通知。
・東京国際展示場リフォーム展連続出展。・令和元年8月9日シェルターの意匠登録(第1640335号)
■ 工務店・販売協力店への販売も可能です。
製品名『命守』は防災を強調した名称ですが、『テレワーク・シェルター』、『ワークキャビン』、
『森のシェルター』など、販路に合わせたセールスネームへの改名も可能です。
必要に応じ組立工程を映像・編集した動画と、フレーム強度を測る破壊実験の画像をまとめた、
『販売協力店専用DVD』のデータを提供します。
写真:S氏邸(東京都豊島区目白)
92歳の祖父にお嬢さんが区の助成金を受けて購入された耐震健康シェルター「命守」は、
香りが良く寝心地も抜群で突然の地震にも安心と喜ばれています。
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森の駅推進協議会では、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称し、
下記の活動を行っています。ご参照の上あわせてお役立て頂ければ幸いです。
1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。
2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まった
プロ集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
https://moriniaisareruie.jimdofree.com/
3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com
4 メルマガ・バックナンバー:
「森の駅発」メルマガのバックナンバーはこちらからご覧いただけます。
http://www.morinoekihatsu.net/merumaga.html
5「フェイスブック」の発行:
「森の駅発」のフェイスブックでも発信。仲間を募集しています。
https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/
6「ホームページ」の掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については森の駅発のHPをご覧下さい。
http://www.morinoekihatsu.net/
○● メールアドレスの変更、メルマガの解除はこちらまで。
happysun9@gmail.com
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