メルマガ142

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森の駅発メルマガ NO.142
2021 June


森の駅推進協議会は、新型コロナ感染症の撲滅と皆様のご健康を願っています。

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C・O・N・T・E・N・T・S
美術コラム「ゴッホの糸杉」戸田 吉彦
山小屋通信「ナンキンハゼとローソク作り」大森 明
当会製品案内「在宅ワークと抗菌・防災」市川 皓一

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美術コラム「ゴッホの糸杉」戸田 吉彦

 樹木をテーマにした美術の紹介を始めて一年が過ぎ、振り返ると葛飾北斎とオランダの
風景画を中心に取り上げてきました。今月もまたオランダから、日本でも常に人気の高い
ヴィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)が描い「糸杉」の絵をご紹介します。
 ゴッホは牧師を父にオランダで生まれ、当初牧師を目指していましたが、27歳の時に
画家になる決心をし、フランス・バルビゾン派の農民画家、ジャン・フランソワ・ミレー
(1814-1875)を尊敬し、模写をしながら独学します。やがて自信を得て本格的に絵を
学ぶためにパリへ行き、そこでゴーギャンやロートレックら後期印象派のグループに参加
します。当時パリは北斎に始まるジャポニスムブームに沸いており、ゴッホも日本に憧れ
浮世絵の影響を受けて色彩が茶色一辺倒から鮮やかになります。やがて貧しい画家の共同
体を作ろうと思い、南仏プロバンスのアルルに移住します。ここで「向日葵」や「跳ね橋」
の連作、友人や地元民の肖像画など色彩輝く傑作を数多く残します。しかし、ゴーギャン
との不和から精神が不安定になり、自らサン=レミ・ド・プロバンスの修道院の療養所に
入所します。日本ではあまり知られていませんがここは裕福な人向けの施設です。当時は
部屋が埋まっておらず、2階の居室の他に1階の部屋もアトリエに使い、滞在した1年の
間に「糸杉」の連作を残しました。掲載の絵は現存する9枚の中の1枚で、到着して間も
ない1889年6月の作品です。「糸杉」の連作では、夜空の星と月を描いた「星月夜」や、
「糸杉と星の見える道」が有名ですが、それら後期に描かれた夜の絵と比べると、この絵
を含む他の7枚は昼間の明るさが特徴的で、強く生きるエネルギーが伝わってきます。
 糸杉(Cypress)は別名セイヨウヒノキと言われるヒノキ科の樹木で、古代ギリシャ・
ローマ時代からヨーロッパに広く生育し、キプロス島の語源と言われます。またイエス・
キリストの十字架に使われたという伝説から、欧州では墓地に植えられ死や告別の意味が
花言葉に当てられるようになりました。そのため通説では、ゴッホの「糸杉」の絵は死を
予感して描いたと言われます。しかし、「星月夜」と「糸杉と星の見える道」以外の絵は
ご覧のように明るく生命感にあふれ、同じようにうねり伸びるポプラの木も以前から描き
残していることがわかり始め、題名に樹木名がないと見分けがつかない同じ表現は、作画
の意識が花言葉の意味ではなく、弟テオへの手紙からも純粋に形態に興味があったことが
あらためて指摘されています。美しい円錐形の「糸杉」はクリスマスツリーにも使われ、
キリスト教文化圏最大の祝祭の樹木のひとつです。また近年の研究では、同時代のベスト
セラーだったキリスト教文学の「天路歴程」に糸杉が登場することも指摘され、ゴッホが
牧師の家に生まれ、絵で人を導くと言っていた彼の言葉が関連づけて考察されています。
 ゴッホはサン=レミの療養所を退去した後に、猟銃自殺をしたことになっていますが、
これも近くにいた少年の誤射かもしれないとの説があり、真相は明らかではありません。
絵が売れる前に没し、激しい性格と表現が悲劇性と結びつけて語られてきましたが、真相
解明は今も続いており、「糸杉」の真の意味同様に待たれるところです。

画像:ヴィンセント・ファン・ゴッホ「糸杉のある麦畑」1988年 ニューヨーク・メトロポリタン美術館蔵


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山小屋通信 「ナンキンハゼとローソク作り」 大森 明

昨年の秋、いつも走るジョギングコースにナンキンハゼの並木があることに気づいた。
走っていて綺麗に紅葉した葉が目に入り、沢山ぶら下がった実を採集して調べたら、
ナンキンハゼと判明した次第。このナンキンハゼについては数年前の森の駅・森林学習会で
「実からロウソクの原料のロウが採集できる」と教わり、木の名前とともに記憶していた。

こうなると俄然、実からロウを採集してロウソクを作りたくなった。
調べてみると、実を煮てロウを採集するようなので、
ジョギングのたびに実をせっせと収穫して貯めはじめた。我ながらまるで野ネズミだと思う。
ところが冬のある日、並木のナンキンハゼの枝がバッサリ剪定され、木が丸裸になっていた。

冬に街路樹の剪定が多いのを忘れていて、時すでに遅し。
バケツ一杯の実の収穫を目指していたのに一握りしか確保できなかった。
悔やんでも実は増えず、早速確保できた実の殻をむいて鍋で煮詰めてロウの採集に取り組んだ。
熱源はテント泊登山に愛用している携帯コンロを使い、鍋に実と水を入れてグツグツ煮た。

何だかキャンプのようで楽しい。40分ほど煮て冷ますと何やら白っぽいものが浮いている。
触ってみるとロウのようだ。しかし、採集できたロウの量がティースプーン一杯程度でガックリ。
気を取り直して溶かしたロウにタコ糸を挿して成形して固め、
着火すると一応はロウソク風に火が灯ったが、何とも微妙な達成感だ。
ロウの不足の原因は実の収量不足か、煮出し方の問題なのか、解明して今秋リベンジしたい。
そしてクリスマスまでにはキャンドルをたくさん作ろうと思っている。

(補足)
同じようにロウが採れるハゼ(ウルシ科ウルシ属)は、
ナンキンハゼ(トウダイグサ科ナンキンハゼ属)と別の樹木。
図鑑を見ると葉の形もだいぶ異なっている。

□写真・文章:大森氏

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当会製品案内「在宅ワークと抗菌・防災」市川皓一(編集部取材)

新型コロナウイルスの感染対策で、リモートワークと在宅勤務が定着しつつありますが、
皆様の周りでもワークスペースを自宅内に確保する方々が増えたのではないでしょうか。
しかし忘れてならないのが最近頻発する地震の対策です。一緒に兼ねる考えはいかがでしょう。
リモートワークの書斎を、地震の時の避難シェルターにしてしまうのです。

森の駅推進協議会の住宅研究グループが開発した防災シェルター「命守(INOCHIMORI)」は、
普段は書斎として使用しながら、震災時にそのまま避難・滞在できる独立空間設計です。
その耐震強度は、阪神・淡路大震災級の強震を連続4回繰り返す「公的実験を一発通過」、
全国自治体補助助成金制度の対象に認定されるなど、数々の公的機関が認めた優良品です。

さらに国産杉はじめヒノキや青ヒバなど無垢材で造るので、「樹精の抗菌性」が心地よく、
心的ストレスが緩和、脳が活性化し集中力が増し、記憶力も高まります(九大実験結果)。
マンション内でも設置できますので、自宅に居ながらにして森の山小屋を体感出来ます。
設置に必要なスペースは約3.2帖。加工済みの部材提供(施工費別)。
森の駅推進協議会メンバーとメルマガ読者対象の特別割引価格が約80万円です。
ご相談先は、市川総合設計室<青ヒバの会> 090-3229-5678 市川皓一まで。

目的に合わせて様々な仕様が出来ます。
■扉の施錠等セキュリティ強化仕様 
■防音防振で遮音性を持たせた仕様
■トイレ、シャワー等配管施工&防水二重床で、水廻りを装備する仕様/自宅介護室等
■防水仕様の外壁・屋根部材と開口部ペアガラスで屋外仕様/ガーデンルーム等
■上記いづれも気密性が高まるので換気装備を設け、室内を静圧に保ちます。

防災健康シェルター「命守」の経緯
■ 平成29年度東京都市整備局が認定する、安価で信頼できる木造住宅の「耐震改修工法・装置」に認定。
■ 東京都内17区8市において、設置における助成金制度対象シェルター。
■ 全国自治体の建築指導課及び建築防災課から「命守」の補助助成に関して認定する旨の通知。
■ 東京都内における耐震キャンペーンにおいて三年連続出展。
■ 東京国際展示場(ビックサイト)のリフォーム展に二年連続出展。
■ 令和1年8月9日特許庁においてシェルターの意匠登録(第1640335号)

■商品名の『命守』は防災に特化した命名です。販売店からの要請があれば、『リモートシェルター』、
『ワークキャビン』、『森のシェルター』等、販売店独自のネーミングを使用することも可能です。
■組立工程を映像化して動画にまとめ、スペースフレームの強度を見せる破壊実験も画像化しましたので、
DVDにまとめて販売協力して下さるお店に配布することも可能です。

□写真・記事:編集部

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森の駅推進協議会では、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称し、
下記の活動を行っています。あわせてご参照の上お役立て頂ければ幸いです。


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1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。

2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まった
プロ集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
https://moriniaisareruie.jimdofree.com/

3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com

4 メルマガ・バックナンバー:
「森の駅発」メルマガのバックナンバーはこちらからご覧いただけます。
http://www.morinoekihatsu.net/merumaga.html

5「フェイスブック」の発行:
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https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/

6「ホームページ」の掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については、森の駅発のHPをご覧下さい。
http://www.morinoekihatsu.net/

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