メルマガ137

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「森の駅発」メルマガ NO.137
2021 January
年頭にあたり皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げます。
森の駅推進協議会一同


C O N T E N T S
美術コラム「葛飾北斎 冨嶽三十六景 東都浅草本願寺」戸田吉彦
山小屋通信「正月飾りを木で作る」大森 明
当会製品案内「新しい時代の国産木材防災ルーム」市川皓一
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美術コラム「葛飾北斎 冨嶽三十六景 東都浅草本願寺」戸田 吉彦


 今年は年初より新型肺炎感染対策外出自粛のため、初詣を諦められた方も少なくないと
思いますが、年末年始特に賑わうスポットの一つが浅草です。浅草は多くの寺社があり、
「浅草本願寺」と「浅草寺」は共に大きな寺院なので会話の中で勘違いされる方もおられ
ますが、浅草寺は聖徳太子の時代の創建であり、浅草本願寺は徳川家康の治世に始まり、
「明暦の大火(明暦3年・旧暦1月18日~20日・1657年)」で神田から浅草へ移った時、
京都東本願寺別院となります。また、本願寺で思い出される東京築地本願寺は西本願寺の
別院で、やはり明暦の大火後に日本橋から築地に移転しました。

 江戸三大大火の中で最も被害が大きかった明暦の大火は、出火の原因から『振袖火事』
とも呼ばれ、外堀内全域を焼き死者10万人に及び世界三大大火の一つに数えられます。

大火直後から江戸の大規模都市改造が始まり、多くの大名屋敷や寺社が城下からお堀の外
や新地へ移りました。江戸城の天守閣はこの時に焼失して再建されず今に至っています。
その浅草に時寺が集められ、仏具仏壇屋も追って来て今の仏壇通りになります。また上野
広小路など今も地名に残る広小路は、この時生まれた延焼防止の火除地で、それまで千住
大橋だけだった隅田川の橋も避難路確保から両国橋や永代橋が誕生します。また民家の屋
根も板葺きから瓦にすることが許され、板壁は土壁の耐火構造へ変わり、江戸は町も家も
大きく変わります。この絵の下に見える町家が全て青い瓦屋根というのが注目です。

 明暦の大火から175年後、北斎が描く浅草本願寺を三代続く江戸っ子が見て思うのは、
災害を越えた江戸の立派な姿だったでしょう。装飾が施された漆喰の白壁は火除からきた
江戸の寺社の特徴です。屋根瓦に登る男達は高い所で仕事をする鳶です。建物の棟上げで
は鳥のトンビのように梁から梁へ飛び渡り、火事になれば屋根の上で纏(まとい)を振る
い、町火消として大活躍。正月には、消防庁出初式で鳶が梯子の上で曲芸を見せる伝統が
続く、火事と喧嘩は江戸の華としてもてはやされる男の晴れ姿があります。

 左に高く突き出た井戸掘り櫓は水の関連施設です。空に揚がる凧は江戸時代関東発祥の
トンビ凧、凧から季節を正月と定めると、明暦の大火は旧暦の1月中旬、この絵は年初に
火の用心の願いを込めた願掛けとして観たいと思います。この絵に描かれた浅草本願寺の
本堂は、火事が多い江戸と明治を超えて大正12年まで残りました。

【浅草本願寺】浅草門跡、東京本願寺とも呼ばれ浄土真宗のお寺です。住所は台東区西浅草1丁目。最寄駅
は東京メトロ銀座線田原町駅。近くに北斎の菩提寺誓教寺があります。

画像:メトロポリタン美術館蔵 https://www.metmuseum.org/art/collection
著作権:CCO (Public domain)
*昨年の「樹木関連美術レポート」が「美術コラム」に名称変更しました。今後も宜しくお願い致します。

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山小屋通信 「正月飾りを木で作る」 大森 明


少し前までは新型ウイルス禍でこんな社会状況になるとは思いもよらなかったが、
ここはどっしり構えて慌てず騒がずマイペースで行こうと考え、
正月飾りを木材でコツコツ作りはじめた。

まずは木彫の干支(牛)の置物を作った。
材料は山小屋で10年以上ウッドデッキとして頑張ってくれたレッドシダー材。
腐食が激しく撤去したのだが、腐食部分を削って使った。
赤みがかった材なので塗装しなくても赤い牛らしくなった。
古い箸で角を作り、折れたホウキの柄で米俵を2つ作って背負わせて完成した。
次はミニ正月飾りセット(門松・鏡餅・干支の牛セット)を作った。
門松は古い箸を斜めに切って3本束ねた。
干支の牛は樹種不明の丸棒端材、米俵は古い菜箸、角はマッチ棒、
鏡餅は剪定したミカンの木の枝、橙と三方は杉材で製作。
結局、橙・竹・松葉以外は無塗装で木材の自然の色でそれなりに表現できた。
木材は樹種により色や木目が違い、個性的で本当に面白い。

かくして、腐食したウッドデッキ、折れたホウキの柄、古い箸、剪定された木の枝、
マッチ棒などが正月飾りになって、新たに招福開運・疫病退散・無病息災という
重要任務を与えられ、玄関や部屋に配置されることとなった。

                                    □写真・文章:大森氏

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当会製品案内「新しい時代の国産木材防災ルーム」市川皓一(編集部取材)


「リモートワークの抗菌書斎が、万一の時には防災シェルターへ」
新型コロナウイルス感染対策で、リモートワークと在宅勤務が広がる昨今、
自宅のワークスペースを、いざという時の堅牢で快適な防災シェルターとする提案です。
当会・住宅研究グループが開発した防災シェルター「命守」は、
日頃は書斎として使用し、震災時にはそのまま避難できる独立空間になります。

耐震強度は、阪神・淡路大震災級の強震を連続4回繰り返す公的実験を一発通過し、
全国自治体補助助成金制度の対象に認定されるなど、数々の公的機関が認めました。
無垢の杉をはじめヒノキや青ヒバなど国産材で造るので、樹精の抗菌性が心地よく、
心的ストレスが緩和、脳が活性化し集中力が増し記憶力が高まります(九大実験結果)。

設置に必要なスペースは約3.2帖。価格は加工済みの部材費が約80万円。
(森の駅推進協議会メンバーとメルマガを読まれた方のみの特別割引価格です)
お問い合わせ先:市川総合設計室<青ヒバの会>090-3229-5678 市川皓一

目的に合わせ様々な仕様
■扉の施錠等セキュリティ強化仕様 ■防音防振で遮音性を持たせた仕様
■トイレ、シャワー等配管施工&防水二重床で、水廻りを装備する仕様/自宅介護室等
■防水仕様の外壁・屋根部材と開口部ペアガラスで屋外仕様/ガーデンルーム等
■上記いづれも気密性が高まるので換気装備を設け、室内を静圧に保ちます。

防災健康シェルター「命守」の経緯
■ 平成29年度東京都市整備局が認定する、安価で信頼できる木造住宅の「耐震改修工法・装置」に認定。
■ 東京都内17区8市において、設置における助成金制度対象シェルター。
■ 全国自治体の建築指導課及び建築防災課から「命守」の補助助成に関して認定する旨の通知。
■ 東京都内における耐震キャンペーンにおいて三年連続出展。
■ 東京国際展示場(ビックサイト)のリフォーム展に二年連続出展。
■ 令和1年8月9日特許庁においてシェルターの意匠登録(第1640335号)

■商品名の『命守』は防災に特化した命名です。販売協力店の要請があれば、『リモートシェルター』
『ワークキャビン』『森のシェルター』等ご希望に沿ったネーミングも可能です。
■組立工程を映像化して動画にまとめ、スペースフレームの強度を見せる破壊実験も画像化しましたので、
DVDにまとめ、販売協力店に配布することも出来ます。
                           □写真・記事:編集部 文責:戸田

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 森の駅推進協議会では、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称し、
 下記の活動を行っています。あわせてご参照の上お役立て頂ければ幸いです。


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1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。

2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まった
プロ集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
https://moriniaisareruie.jimdofree.com/

3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com

4 メルマガ・バックナンバー:
「森の駅発」メルマガのバックナンバーはこちらからご覧いただけます。
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5「フェイスブック」の発行:
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https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/

6「ホームページ」の掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については、森の駅発のHPをご覧下さい。
http://www.morinoekihatsu.net/

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