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「森の駅発」メルマガ NO.126 2020 February
新型肺炎流行の昨今、保健衛生上の予防対策にご留意ください。森の駅推進協議会一同
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C・O・N・T・E・N・T・S
★ 令和第1回 森の駅発市民フォーラム開催告知 西村 一孝
「3月24日 『生活の木』重永社長を講師に迎え開催」
★ 木材関連展覧会レポート 戸田 吉彦
「日本が世界に誇る木版画=浮世絵と葛飾北斎」
★ 山小屋通信 大森 明
「かまぼこ板のリメイク」
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令和第1回 森の駅発市民フォーラム開催告知 西村 一孝
「3月24日『生活の木』重永代表を講師に迎え開催」
今年最初の市民フォーラム、皆様のご参加をお待ちしています。
演題:生活の木が考えるソーシャルキャピタル
~わが経営の実戦から~
講師:株式会社 生活の木 www.treeoflife.co.jp
代表取締役 重永 忠 氏
報告:森の駅推進協議会 事業担当幹事 柴崎則雄
「上総名産クロモジと里山の復興」
日時:2020年3月24日(火)18:30~21:00(開場18:00)
会場:リストランテ ベニーレベニーレ原宿表参道
東京都渋谷区神宮前4-31-10 YMスクウェア原宿 6 F
会費:3,000円(軽食込)定員:30名 ご予約受付開始しました。
お申し込み・お問合せ:森の駅推進協議会 市民フォーラム担当幹事/西村
TEL. 090-5341-5003 Mail:nishimura5114@yahoo.co.jp
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木材関連展覧会レポート 戸田 吉彦
「日本が世界に誇る木版画=浮世絵と葛飾北斎」
葛飾北斎 冨嶽三十六景 本所立川(アメリカ・メトロポリタン美術館デジタル・アーカイブ)
日本に古くから培われてきた伝統的な技術を守り、しかも新たな創造のためにそれを
活かしていくことが、現在、きわめて困難な状況にある。画一的な機械による生産の
仕組みは、ますます効率的で安価な製品を世に送り出している一方、一人一人の手仕
事に頼るかつての制作のあり方は、その底辺から存立を危うくさせられているのであ
る。浮世絵版画のような、我が国が世界に誇る美術工芸品も、その例外ではない。
(中略)まず第一に材料の面から、維持、続行が難しくなってきている。版木は山桜
の木が最良とされるが、大判の版画を彫ることのできる桜の大木自体が少なくなった
し、版木を作ることを専業とする板屋がついに一軒もなくなってしまったのである。
(浮世絵「名所江戸百景」復刻物語 監修=小林 忠 より)
上掲の小林忠先生(学習院大学名誉教授・国際浮世絵学会長)の危機感とご尽力で、
ここ数年浮世絵が注目され特に昨年没後170年だった北斎の催事が内外でありました。
浮世絵は江戸時代に花開いた庶民が廉価で楽しむ印刷複製美術の木版画ですが、
武家も豪商も楽しみ、風俗画、役者絵、美人画、風景画、花鳥画と多岐に渡ります。
すでに江戸時代、オランダ東インド会社を通し来日したドイツ人医師シーボルトが、
葛飾北斎(1760-1849)に接触し持ち帰る目的で風景画や風俗画を依頼しており、
やがて北斎漫画から日本の浮世絵の技巧と芸術性の高さはヨーロッパ中に知れ渡り、
19世紀末アール・ヌーヴォーや印象派など欧米近代絵画に大きな影響を与えました。
明治時代には政府お雇い外国人のキヨソーネやフェノロサも浮世絵を蒐集しており、
近代建築三代巨匠の一人、米国のフランク・ロイド・ライトも帝国ホテル設計前から
浮世絵の目利きとして有名でコレクター・バイヤーとして何度か来日しています。
その一方で明治政府は版木数万枚を燃やすほど江戸文化の根絶に努めたので、摺物の
多くが欧米へ渡りましたが、その後国内は関東大震災の火災と先の大戦の焼夷弾で
多くの名品が失われ、海外への流出は良好な保存環境と共に逆に幸いしました。
その後も日本国は海外での高い評価に無関心でしたが、1999年米国 LIFE誌の特集
「この千年で最も影響力があった偉人100人」で日本から絵師葛飾北斎が唯一選ばれ、
2011年にドイツ・ベルリンの大北斎展、続いてフランス・パリのグラン・パレ、
イギリス大英博での大北斎展と、毎年続く世界の大都市開催の反響を目にし、ようやく
2017年上野西洋美術館で北斎をテーマにした企画展「北斎とジャポニスム」開催を
文化庁は国立美術館開催として初めて正式に認可しました。続いて今春は外務省が新
パスポートに北斎の冨嶽三十六景から24枚掲載し発行、財務省は2024年発行の新紙幣
に北斎の神奈川沖浪裏を採用すると発表、死後170年経ち挽回しているところです。
しかし明治以降長く生活の洋風化に邁進したため、版木や和紙の調達は困難になり、
その木を吟味選別する経験知、髪の毛一本の細い線まで一気に彫り上げる熟練の技術、
四季の移り変わりの空や水の色と調子をバレンと刷毛で擦り分け表す繊細さなど、
かつて職人が競って磨いて来た日本人独自の技や感覚は根絶する一歩手前。
私達は浮世絵の版木や和紙を賞賛する外国人の質問にも答えられない有様です。
急な改善は出来なくとも普段から親しむ関心を持ち環境を育てていきたいものです。
北斎生誕260年目の今年は夏の東京五輪にあわせ浮世絵展が幾つか開催されます。
なかでも代表作「冨嶽三十六景」「富嶽百景」「北斎漫画」を国内の北斎専門家が
提供した北斎展は、江戸時代の日本人が優れた感性と技術を駆使して後世に残した
繊細な木版芸術と、時代を超えた北斎の芸術性を再認識できる機会だと思います。
◆ 葛飾北斎生誕260年記念特別展「北斎/HOKUSAI 2020」
会期:2020年7月18日(土)~8月30日(月)
会場:東京ミッドタウンホール(東京ミッドタウン B1)港区赤坂9丁目7-2
休館:8月4日(火)、8月18日(火)
主催:特別展「北斎/HOKUSAI 2020」実行委員会
協賛:富士フイルム株式会社
特別協力:浦上蒼穹堂
協力:山口県立萩美術館・浦上記念館 公益財団法人 山形美術館
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山小屋通信 大森 明
「かまぼこ板のリメイク」
適齢期を迎えても諸事情で山から出せない木や
良い材なのに使われない木材があるのも残念だが、
ゴミとして燃やされたり捨てられたりする木材を見ると残念な気持ちになる。
小さいところでは、かまぼこ板(材は輸入材のモミが多いらしい)。
この正月、家族が増えてかまぼこ消費量が増え、
キッチンの隅に積まれるかまぼこ板の数も増えた。
ゴミにすると処理コスト(=たいてい税金が使われる)がかかるだけでなく、
木を燃やせばCO2排出量増大で地球温暖化の要因になる。
「まだ元気だ!捨てないでくれ!」
とキッチンの隅のかまぼこ板が訴えている様にも見える。
調べてみると、かまぼこ板をリメイクする人がかなりいて、
SNSで作品紹介もされている。絵を描いてアートにしたり、
ティッシュボックスにしたり、けっこう盛り上がっている。
当方も気合をいれて、まずは鍋敷きを作った。
冬はおでん・甲州名物ほうとう・シチューなど鍋敷きが大活躍する我家。
さらに薬草茶入り大ヤカンも登場するので、鍋敷きは幾つあってもOKだ。
かまぼこ板4枚を四畳半の畳のような形に組み合わせ、
真ん中に渾身の植物画を描いた小板を嵌め込んだ。
次はまな板スタンド。
洗った後にいつも適当に立て掛けているまな板の転倒防止と乾燥促進が目的だ。
ブックエンドのような構造にしたが、かまぼこ板を組んだだけでは味気ないので、
桐板端材で作った“木製ペンギン”にまな板押さえ役として登場してもらい、
アクセントにした。
どちらも小さい子供が投げても壊れないように頑丈に組んだつもりだが、
どうだろうか。
ネットに掲載されている様々な作品を見ていて思ったが、
これは皆で頑張れば地球環境に関する化石賞など
ひょっとして返上できるくらいの盛り上がりなのではなかろうか。
生活の中に木質製品を取り入れ、
かつ地球温暖化防止にも微力ながら貢献できるなんて、
素晴らしいことだと思う。
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森の駅推進協議会では、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称し、
下記の活動を行っています。あわせてご参照の上お役立て頂ければ幸いです。
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1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。
2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まったプロ
集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
http://www.moriniaisareruie.com/
3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com
4「フェイスブック」の発行:
森の駅発のフェイスブックでも発信しています。仲間を募集しています。
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5「ホームページ」の掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については、森の駅発のHPをご覧下さい。
http://www.morinoekihatsu.net/
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