メルマガ110

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「森の駅発」メルマガ NO.110   2018 October

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★ シリーズ「想いを形に」No.18 岡本 守生
 「健康無視のコンクリート建築 利益を貪(むさぼ)った輩達」
★ 会員活動紹介 健康住宅研究会
 「東京都主催耐震キャンペーンに命守を出展」
★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
 「耐震健康シェルターを住宅内に!」
★ 新・連載エッセイ/山小屋通信 大森 明
 「山小屋登山隊レポート/森を抜けて入笠山へ」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★シリーズ「想いを形に」No.18 岡本 守生
「健康無視のコンクリート建築 利益を貪った輩達」

環境問題評論家の船瀬俊介氏に依りますと、
昭和26年施行した「官公庁施設」の建設に関する法律には、
延べ1000平方メートル以上の庁舎は、耐火防災不燃の構造でなければならぬ、
としてコンクリート建設を規定しているとのこと。

調べてみますと、「官公庁施設等に関する法律」の第七条にありました。
準防火地域内で延べ面積が三百平方メートルを超える庁舎
延べ1000平方メートルを超える庁舎は、耐火建築物としなければばらないと。

これは、後に土建屋総理と呼ばれた田中角栄が議員立法で作った法律とのこと。
ですから、昭和22年に議員になると間もなく、議員立法を志し、法律を使って
利権を囲い込んでゆく、得意満面の顔が浮かびます。
政治を企業化して憚らない姿勢は、多額の政治資金を生み、目白御殿になり、
若くして幹事長の席を得ることになったのでしょう。

こうした法律が引き金になり、昭和34年の日本建築学会での木造禁止決議に
なって行ました(最近は言い訳をしているようです)。
さらにこの決議により、大学で木造建築を教えなくなります。
工業高校でも一部しか教えないそうです。
聴くところに依れば、一級建築士で木造建築設計が出来るのは50人に1人か?
とも言われます。(二級建築士は木造住宅専門ですが、皆一級を目指します。)

草木もなびくコンクリート時代の到来で、コンクリート建築で財をなし、
莫大な利益を得た建築会社が続出しました。
この延長で、住宅づくりで突出したのが住宅産業です。
戦中の住宅消失と引揚者に依る人口増大により、住宅不足が続き、
そこに木材不足が重なり、大量生産が可能な化学的物質に囲まれるような住宅
が登場しましたが、大切な健康は無視されるようになったのです。

生活者・市民が、健康な生活を夢見て買った住まいで、
入居3カ月くらいで、入居者の誰かが元気が無くなり、
病院通いの不幸を背負っているらしいと云った家庭の続出です。

市民が、その子弟が元気で勉学に勤しむように、
と建設に賛成した学校や公の建物が、恰好ばかりで、
知育や元気をさして齎していないらしい、と云った建物が出現しました。

住宅産業界は官学を上手くリードし、歪な住宅産業神話をつくり上げました。
その実態を環境に照らしても変だと思わない高額消費社会を演出したのです。
住宅神話による個々の規模は、原発の被害に較べて小規模ですが、
室内空間の環境無視に伴う病気被害は長期化していて、
健康保険の支払い金額を集めますと、相当な金額になるでしょう。
そうしたことを知らせようとはしませんでした。

更に、築後26、27年で、現在の住宅の多くは廃棄されています。
リサイクル、リユース化の無い全くと言ってよい廃棄物になって、
環境をゆがめています。
多くの産業が、リサイクルを当然としている今節にあっても、
リサイクルするモノが無いようで、使い捨てが当然のようです。

                              …次号へ続く

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

会員活動紹介
東京都主催「2018年度耐震キャンペーン 〜首都直下地震への備え〜」
建物の耐震改修工法等の展示会に、健康住宅研究会開発「命守」が参加!
11月3日(土)〜5日(月)10:00〜17:00 有楽町駅前広場
<耐震健康シェルター/命守>に関して、東京都の耐震ポータルサイトを検索
していただければ、詳しい情報が入手できます。安価で信頼できる木造住宅の
「耐震改修工法・装置」H29年度選定事例「装置部門」に紹介されています。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
「耐震健康シェルターを住宅内に!」

上記、「東京都主催の耐震キャンペーン」と「東京都ポータルサイト」で
紹介、推奨されている私たちが研究完成した、耐震シェルターの「命守」
について少し詳しくご紹介いたします。
耐震健康シェルター「命守」は、生活空間である屋内に設置するタイプです。
主屋が外からの力で潰されても、安全な空間を維持する堅牢さが特徴です。
巨大地震が寝ている間に起きても、寝室がシェルターなら安心なのです。

☞「耐震健康シェルター・命守の耐震性」は、公的機関の試験で立証済み。
☞「標準装備で延焼時の耐炎・煙害防止」は、地震二次災害への万全な対策。
☞「短い工期」は、生活したまま引越の必要なく、経済的で好評(約3日)。
☞「直販低価格」は、木造家屋密集エリアへの普及を早く実現するためです。

モデルルーム(住宅内設置)で「リアルに体感」できます。

■ 見学のお問合せ、お申し込みは「木っず」(鹿沼健康住宅推進協議会)へ。
(電話)0289-77-5810  (メール)kkz@mr-woodman.co.jp
■ 住所:住宅内設置モデルルーム/旧渡辺邸 東京都荒川区東尾久6−52–11
■ 交通:都電荒川線・JR日暮里舎人ライナー熊野前の両駅から徒歩2分。
■ 商品詳細:「命守」で検索できます。 
http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html

耐震健康シェルター『命守(いのちもり)』の特徴
❶ 対耐震性。公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。
❷ 耐炎構造。耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。      
❸ 煙害の対策。床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。
❹ 価格150万円。 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。
❺ 工事期間3日。 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。
❻ 日本の森を守る総国産材。林業に利益還元、国土を守ります。
❼ 低温乾燥木材を使用。樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。
❽ 鹿沼職人の伝統技術。仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。
❾ 現有戸建住宅内にインセット。寝ている間の地震にも安心。

〈巻末に「命守モデルルーム」の写真があります。ぜひご覧ください。〉

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★新・連載エッセイ/山小屋通信 大森 明
「山小屋登山隊レポート/森を抜けて入笠山へ」

わが隠れ家(長野県伊那の山中)から直線距離で見れば、
かなり近い所に入笠山がある(標高1,955m)。
山頂からは360度の展望が得られ、
周りには美しい森や湿原が点在する魅力的な山だ。

しかし問題があった。
隠れ家(伊那側)からの登山道が廃れて途中で無くなっている状態だった。
ただその程度では諦めない山好きの友人が本格的なGPS機を持参し、
「道は無くても登るで!」と、GPS機を頼りに森を突っ切り、
沢や崖を登り降りして登ったことが一度だけあったが、ワイルドな山登りだった。

最近嬉しいことに、その廃れていた登山道の入口に山小屋が出来て、
登山道の整備や案内板設置を行ってくれた。
という訳で「山小屋登山隊」2名で登ってみることにした。

目指すは360度の大展望と、山頂近くの山荘で食べられる伝説のソフトクリーム! 
紅葉が始まっているミズナラ林やカラマツ林を抜け、
往路所要時間3時間30分という読み通りに山頂に到着した
(あくまで山頂までだが…)。

平日で天気が曇りのためか、山頂は貸切り状態。
雲がかかり南・北・中央の各アルプス主峰や富士山は見えず、八ヶ岳だけ少し見える。
ふと見ると甲斐駒ケ岳の方角から黒い雲が近づいてくる。
慌てて山頂から15分ほど下りたところにある山荘まで戻り、
ソフトクリームを注文(これだけは逃せない!)。

だが、ソフトクリームを食べ終わる頃には周囲に霧が立ち込めてきた。
雨が降っては昨年の「雨の烏帽子岳」の二の舞なので、急いで下山。
しかし急いだのが悪かった。

いつのまにか大幅にコースアウトしてしまい、
気がついたら隠れ家のある谷とは随分離れた谷に下りてしまった。
日も落ちてきた。
戻っても登山道は沢沿いなので、暗くなると滑落リスクがある。

間違えたとはいえ広めの林道に出たのでそのまま県道に出て、
大迂回して隠れ家を目指すことにした。
途中で夜になった。
街灯も無く真っ暗な道を熊除けの鈴を鳴らし、ヘッドランプの光を頼りに歩く。
企業の管理職を副業にしている登山隊メンバーは通信圏内に入ったので、
スマホで会社の電子決裁処理を歩きながらやっている。

おや、県道なのに車が来ないなと思ったら、最近の台風で道が崩れたらしく、
通行止めの看板。路面が割れているようだが、直進突破。
嗚呼、日帰り温泉は終了の時間だなと考えながら空を見上げると、
夜空の星が綺麗だった。そして何とか夜8時前に隠れ家へ辿りついた。

急いだとはいえ、目印のテープや案内板を確認しながら下山していたつもりだった。
しかし、登山隊2名ともにコースアウトに気付かず、
今回は山の怖さが身に染みた登山隊だった。反省。

【補足】入笠山へのアクセスについて
入笠山周辺はマイカー規制が行われていて自家用車の乗り入れが不可。
富士見町側(JR中央線・富士見駅)からゴンドラ山麓駅へ行き、
ゴンドラで頂上近くへ行くルートが一般的。
今回、山小屋登山隊が登ったのはそれとは反対側の伊那側から入るルートで、
観光パンフ類にはあまり載っていない健脚者向きルート。

〈巻末に筆者の写真がありますので、ぜひご覧下さい。〉               …次号へ続く

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 森の駅推進協議会では、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称し、
 下記の活動を行っています。あわせてご参照の上お役立て頂ければ幸いです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。

2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まったプロ
集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
       http://www.moriniaisareruie.com/
3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com

4「フェイスブック」の発行:
森の駅発のフェイスブックでも発信しています。仲間を募集しています。
       https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/
5 ホームページの掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については、森の駅発のHPをご覧下さい。
       http://www.morinoekihatsu.net/
○● メールアドレスの変更、メルマガの解除はこちらまで。
       happysun9@gmail.com

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

写真左:耐震健康シェルター「命守」入口より内部を見る

写真右:大森氏 組写真「入笠山山麓の森と山頂」