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「森の駅発」メルマガ NO.107 2018 July
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★ シリーズ「想いを形に」No.15 岡本 守生
「健康と言う大切なものを失った国産材使用の家」
★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会
「リフォーム産業フェア出展報告」
★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
「住宅内に耐震健康シェルターの備えを!」
★ 新・連載エッセイ/森の工房レポート 大森 明
「古い郵便受けの住人」
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★シリーズ「想いを形に」No.15 岡本 守生
「健康と言う大切なものを失った国産材使用の家」
国産の木材を使用しているから、うちの家は大丈夫と
思われるかも知れませんが、それが大丈夫では無いのです。
外国産木材を使用するに当たり進化した乾燥法や、
接着剤使用の合板・集成材への加工が、国産の木材でも主流になり、
皆様の知らないところで、加工され使用されており、誠に残念です。
こうした化学的な加工の木材を、我々は「木材もどき」と呼んでいます。
折角の国産材を「木材もどき」にしてしまう高温加熱の乾燥法は、
健康に活かされるセスキテルペンの力が温存される、
自然乾燥や低温乾燥のように時間が掛かるわけではなく、
直ぐ間に合うので重宝されます。これを安直と言うのでしょうか。
食物で言えば、化学肥料と農薬で育てられた野菜のようなもので、
健康・元気と言う概念は微塵もありません。
振り返りますと、僅かこの50年で、文明と言う科学的な力により、
生命に関わる最も大切な健康や元気を、私たちは次々と失っています。
利便性や経済効率を重んじ、電化や化学化が次々と進みますが、
この辺りで一度立ち止まり、健康・元気の視点で屋内空間の環境を見直し、
利便性と効率のあり方を、再点検・再検討する必要があります。
最近、ある方から、新築の木造校舎の落成式に招かれ見学したところ、
残念なことに化学的な匂いがしてがっかりした、との報告がありました。
多分、合板や集成材の匂いでしょう。
国産、県産の木材であれば良いと、安易な観点から建てたのでしょう。
旧校舎と新築木造校舎の脳波など、比較実験をお勧めしたいものです。
森に長く携わっていますと、木本来の健康作用を損なう人の行為を、
どのように思っているのだろうかと、木の真実を尋ねたくなります。
木自らの生命を人間に渡すのですから、木の生命を活かして欲しい。
いたずらに百度以上の高温乾燥などせず、木の生命のまま、無垢のまま、
香りのあるまま、屋内でのウッドセラピー効果を充分に活かしつつ、
貴方の健康・生命の為に使って欲しい、と願っているように思えます。
更に、ペンキ等の化学塗料で塗りたくって欲しい、化学的な接着剤で
繋いで欲しいなどとは露ほども望んでいない、と思えるのです。
数年前、「ガイアの夜明け」でトウキョウ・ウッドが紹介され、
木の香りを嗅ぐシーンが映りましたが、その時すでに、私どもの
「元気木の家研究会(現 健康住宅研究会)」のホームページでは、
香りのする低温乾燥と、異質な匂いのする高温乾燥の木片両方を、
新築を検討される方々に配布していました。
香りある本物の木材を使い、住む人が元気になる住宅を、更に、
住む人が元気であると共に、日本の森も元気にしたい、と願っています。
…次号へ続く
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「リフォーム産業フェア出展報告」健康住宅研究会
7月17-18日、東京ビッグサイトで開催された「リフォーム産業フェア」に
低温乾燥の国産材を使用した耐震健康シェルター「命守」と、
家族の絆を強くする木育家具「木っず na シリーズ」を展示したところ、
ふたつとも、大変好評な手応えを得ました。
日本各地を襲う災害対策意識から「命守」への関心も高まっています。
また今回初めて公開した0歳児からを対象とする「木っず na シリーズ」は、
ママさんインテリアコーディネーターのアイデアが、
鹿沼家具職人の手により国産材使用で実現したものです。
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★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
「住宅内に耐震健康シェルターの備えを!」
震災はいつ来るか分かりません。シェルターが寝室なら就寝中も安心です!
☞「耐震健康シェルター・命守」は、公的機関試験で立証済みの耐震性。
☞「地震二次災害の万全な対策」は、延焼時の耐炎・煙害防止を標準装備。
☞「引越の必要がない短い工期」は、生活したまま完成し好評(平均3日)。
☞「木造家屋密集エリアへ普及」を実現するため、直販低価格。
住宅内設置のモデルルームで「実際に体感して下さい」!
■ 見学のお問合せ、お申し込みは「木っず」(鹿沼健康住宅推進協議会)へ。
(電話)0289-77-5810 (メール)kkz@mr-woodman.co.jp
■ 住所:住宅内設置モデルルーム/旧渡辺邸 東京都荒川区東尾久6−52–11
〈巻末に「命守モデルルーム旧渡辺邸入口」の写真があります。〉
■ 交通:都電荒川線・JR日暮里舎人ライナー熊野前の両駅から徒歩2分。
■ 商品詳細:「命守」で検索できます。
http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html
耐震健康シェルター『命守(いのちもり)』の特徴
❶ 対耐震性。公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。
❷ 耐炎構造。耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。
❸ 煙害の対策。床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。
❹ 価格150万円。 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。
❺ 工事期間3日。 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。
❻ 日本の森を守る総国産材。林業に利益還元、国土を守ります。
❼ 低温乾燥木材を使用。樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。
❽ 鹿沼職人の伝統技術。仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。
❾ 現有戸建住宅内にインセット。寝ている間の地震にも安心。
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★新・連載エッセイ/森の工房レポート 大森 明
「古い郵便受けの住人」
玄関先につくった木製の郵便受けが古くなり、傷みも目立ってきたので
修理しようと思っていたら、中に鳥が巣をつくった。
郵便物を出そうとして扉をあけて、びっくり。
中を覗くと巣の主はご不在だったが、
緑色の苔・獣の毛・綿あめのような白いフワフワした物体などがぎっしり。
卵は見えないが、鳥の巣のようだ。他の小動物の巣ではないと思う。
この郵便受けは、木の電柱が手に入り、山荘外壁板の端材が残っていたので、
それらを利用してつくったもの。
木の電柱はもともと防虫・防腐処理されているが、
他の部材は防虫・防腐塗料をたっぷりと塗った。
そんな木製郵便受けが年数を経て苔も生え、周りの森と同化し、
鳥に住みかとして認知されたのかなと考えると、
最初はびっくりしたが、何だかうれしくなってしまった。
すぐに扉をもとに戻し、鳥が営巣した旨の注意書きを掲げた。
ふと見あげると青空に猛禽類らしい大きな鳥が優雅に舞っていたが、
郵便受けの入口の大きさからすると、巣の主はもっと小型の鳥だろう。
室内に身を隠して窓の隙間からバードウォッチングならぬ張り込みもしたが、
眼が悪いこともあって巣の主はまだ確認できていない。
今後も張り込みを継続したい。
夏休みだったら、学校の自由研究になるかもしれないが、
残念ながらとっくの昔に学生ではなくなっているので残念。
巣の主が無事に卵を産んで雛が巣立つことを祈り、
古い郵便受けをいじらずに、
もうひとつ木製郵便受けを作ることにして設計作業に入った。
こういう作業は非常に楽しい!
…次号へ続く