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「森の駅発」メルマガ NO.104 2018 April
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★ シリーズ「想いを形に」No.12 岡本 守生
「安い家は、安価な作り」
★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 企画設計 市川 皓一
「シェルターは住宅内設置が一番安心」
★ 新・連載エッセイ/森の工房レポート 大森 明
「廃材で天板をつくる」
★ 東京大学農学部酒井先生研究室訪問記 戸田 吉彦
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★シリーズ「想いを形に」No.12 岡本 守生
「安い家は、安価な作り」
「お宅様には、特別に安くご奉仕させて戴きます」
と言う言葉につられて、建築の契約をしていませんか。
坪単価、50万円の家は、30万円から35万円で建てられているはずです。
内外、コテコテの装飾と電化で、見た目では格好良く快適そうな住宅は、
不健康への落とし穴があります。
もし、壁を剥いで中を見ることが出来ましたらきっと吃驚する筈です。
使用した木材も、多くが南洋等で加工され、送れられてきたものです。
補うかのような過剰な電化も、室内運動量が減り、
骨や筋肉の量に影響があります。更に、動物的な適応能力が減退します。
加えて、接着剤、塗料等を含めて健康と言う視点は皆無です。
設計のコンセプトの中には「室内空間の環境」と言うのが無いからです。
住まいに使用された化学物質で病気になったら、
健康保険を使え、と言わんばかりです。
万一、火事になった場合、青酸ガスの発生を恐れて、
消防士の入りたがらない家も実際ありそうです。
こうした住宅は、女性で7年、男性で5年の寝たきりの長寿者が増え、
近親者や周囲の方々に過剰な負担をおかけする、
歪(いびつ)な長寿社会の一因になっているとも言われています。
将に、住宅と言う化学物質と電化の終末的な人体実験場のようです。
「新築の家に一歩入った途端、買った値の二割は下がる」
と言われる由縁ですが、
「家を建てる」時代から「家を買う」時代になり、
益々その傾向は盛んになっています。
残念ですが、時代の流れでしょうか。
若い時からコンクリートの社宅に住み、やっと、
狭いながらも一軒家に住めるようになったものの、
選択は郊外の建売が精一杯で、中身の良し悪しも吟味出来ず、
争って購入に走った団塊世代のお父さん達。その心境は理解出来ます。
然し、今は違います。
環境時代の洗礼を受け、食の環境、衣の環境に詳しく、
生活生協の駆り出しにも参加するような、
お母さん、お父さんになっています。
是非、住まいの環境にも関心を寄せて欲しいものです。
散歩の傍ら、新築中の家を見ることが多いのですが、
この所、集成材が多く使用されています。
また、一枚当り30kgの接着剤を使っているベニア板も
結構使用されています。
先日、柱材にやや大きめの確かな材料が使用されているのが目立ち、
我々が言う本物の家ではないか、と進行の状況に合せて、
見学を重ねていましたら、棟領らしい方とお話しする機会があり、
中まで拝見させて戴きました。
やはり、軸組を基本にした新工法でつくっているとのことでした。
聞けば、設計者の父母の家の改築だそうですから、間違いないようです。
本物を身近に見ますと、何かすがすがしい気分になりました。
…次号へ続く
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★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
「シェルターは住宅内設置が一番安心」
いつ来るか分からない地震。住宅内設置シェルターなら夜も安心。
☞「耐震健康シェルター・命守」の耐震性は公的機関試験で立証済み。
☞「木造家屋密集エリアへ普及」の願いを実現するため直販低価格。
☞「地震二次災害対策」の延焼時の耐炎、煙害防止も標準装備。
☞「短い工期(平均3日)」引越の必要なく生活したまま完成が好評。
実際の住宅に設置したモデルルームで体験できます。
■ モデルルーム展示場/旧渡辺邸 荒川区東尾久6−52–11
都電荒川線・JR日暮里舎人ライナー:熊野前の両駅から徒歩2分。
■ 見学のお問合せ/木っず(鹿沼健康住宅推進協議会)
Tel.0289-77-5810 E-mail: kkz@mr-woodman.co.jp
■ 商品詳細/森の駅発 健康住宅サイト → 耐震健康シェルター
http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html
耐震健康シェルター『命守(いのちもり)』の特徴
❶ 対耐震性 公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。
❷ 耐炎構造 耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。
❸ 煙害対策 床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。
❹ 価格150万円~ 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。
❺ 工事最短3日間 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。
❻ 日本の森を守る 総国産材、林業に利益還元、国土を守ります。
❼ 低温乾燥木材使用 樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。
❽ 鹿沼職人の伝統技術 仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。
❾ 現有戸建住宅内にインセット 寝ている間の地震にも安心。
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★新・連載エッセイ/森の工房レポート 大森 明
「廃材で天板をつくる」
廃材で厚めの木の板を何枚か入手した。
大きさは長さ1~1.5m×幅40cm×厚さ10cmくらい。
ちょうどキャビネット用の天板をつくりたかったので、
さっそく天板にすることに決めた。
よく見ると四隅が直角でなく、厚さも幅も場所によって違う。
釘穴・へこみ・割れもある。黒ずんでいる部分もある。
これらは修正・補修できるが、問題は重量。持ちあげてみると、
お、重いっ!これでは床が沈んでしまう!
という訳で、厚さを薄くする作業に入ったが、
工房所有でこの分厚い板に太刀打ちできそうな工具はチェンソーしかない。
ただ、チェンソーではこのサイズの板をスライスできないので、
まずは板の裏面にチェンソーで浅く切れ目を5~6cm間隔で入れ、
その切れ目単位にノミやカンナ等で地道に板を薄く削っていくことにした。
何だか分厚い板を薄くするのはモッタイナイ気がしたが、
床が抜けては困るのでやむを得ない。
チェンソーでガリガリ切れ目を入れ始めたが、深さが浅くなったり深すぎたり。
悪縁苦闘しているうちに予想通り、腰をやってしまった(トホホ)。
時は流れ、腰の回復を待って筋トレをし、気合を入れ直して作業再開となった。
長期中断後の作業になったが、なんとか完成までこぎつけた。
板厚は最終的に4cmになったが、
室内に設置してみるとけっこうドッシリとして重量感がある。
現在、キャビネットの天板として試用期間中で、床も沈んでいない。
また、あえて表面に塗装をしなかった。
無塗装であれば、ときどき出没する幼児が天板をかじっても安心であろう。
そのうち、かじらなくなったら、植物由来のオイルでも塗ろうと思う。
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★東京大学農学部酒井先生研究室訪問記 戸田 吉彦
桜の花も満開の3月30日の午後、東大弥生キャンパスに、当会副会長でもある
東京大学大学院名誉教授の酒井先生を市川幹事と共に訪問した。
年度替わりの春休み、酒井先生は研究室を片付けられておられるお忙しい中にも
かかわらず快く迎えて下さり、先生自ら淹れて下さったコーヒーを頂きながら、
当会のこれからの発展の為のアドヴァイスをして頂いた。
その詳細は、改めて市川幹事の発表の機会に委ねるところと致します。
帰途、農学部正門脇の資料館に立ち寄ると、林学や畜産学などの研究活動が、
ここで講義中に倒れ帰らぬ人となった忠犬ハチ公の主人の上野英三郎教授や、
ビタミンB1発見の鈴木梅太郎博士没後50年の資料が、標本とともに展示され、
大変興味深く、時を忘れる程見入ってしまいました。
そこではじめて全国に7ヶ所あると知った東京大学演習林。
総面積は山手線内面積の5倍、32,300haに及び、亜寒帯から暖温帯まで
多様な動植物の生存を支え、年間9.1万トンものCO2 を固定しています。
そのひとつ秩父演習林で、酒井先生と岡本代表幹事が初めてお会いしたことは、
時々耳にしてきましたが、もう17年ほど前との事、ご縁の不思議さを思います。
100年を越す「東京大学の森」は、今後「科学の森」として活動が続くでしょう。
育成資金の協力も呼びかけています。
ご関心ある方は下記へお問い合わせ下さい。
育成資金事務局
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
東京大学大学院 農学生命科学研究科付属演習林企画部
Tel. 03-5841-5497 Fax. 03-5841-5494
E-mail ikusei@uf.a.u-tokyo.ac.jp
http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp
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