大手ハウスメーカーの最大のいいところは将来にわたって安心できることです。住んでみてわかる不具合も多く、直してもらえる安心感があります。
資本力があるがゆえに、ハウス展示場でモデルハウスを見て買うことができるのも大きなメリットです。
しかし、大手ハウスメーカーだから問題が無いかというとそんなことはありません。大手ハウスメーカーは大量の注文に答えるために多くの在庫を持ち、部材の共通化を進め、プレカット工場で木材を加工し、現地の施工を容易にすることで、コストダウンと安定供給を実現してきました。
無垢材は建ててから少し変形することがあるため、後からのクレームを考慮し、変形しにくい集成材を多用する傾向があります。壁についても漆喰壁など手間のかかる工法は取らないのが通常です。
最近では高断熱・高気密を売りにした家が多く見られますが、長持ちしない家で説明したように、結露やシロアリの心配が大手ハウスメーカーだから全くないとはいえず、健康にいいとも限りません。
自ら確認して家を買うことが大切です。
大手ハウスメーカーと工務店を比べたとき、どちらがコストが安いかについても一概にいえません。部材を安く購入できる反面、広告や営業マンのコストなど販売経費をふんだんに使っています。
設計者と納得いくまで話をして買うことが大切ではないでしょうか。