完璧な防湿、気密工事が行われている家はまさにペットボトルハウスと呼べるような家です。
そこでは、構造材である木材が防湿層で完全に遮断されてしまうため、木材の最大の長所である調湿機能や自然の温もり、香り等を捨ててしますことになります。
木造で建てる意味がなくなってしまいます。
さらに問題なのは、防湿層がほんのわずかでも破れた場合には、水蒸気が侵入し木材が腐ってしまう可能性が高いという点です。
そうでなくても、夏場に冷房を効かせすぎると、外側が結露する可能性があります。
高温多湿な状況での結露は、冬場のそれよりもはるかに木材を傷めるとともに、シロアリ・腐朽菌の被害を大きくします。
もう一つの心配は、雨漏りが起きた場合です。
防湿層があるために、室内側に雨水が出現せず、天井や壁の中の断熱材にたっぷり沁みこみます。特に台風や大雨のときには要注意です。