木材の主成分はセルロースとリグニンです。
バイオエタノールを生産した後の沈殿物から、リグニンを主成分とする粉末が得られます。これは、酸やアルカリ等の化学薬品を使用しないため、プラスチックの充填剤として有効利用できます。更に、通常の木粉と異なり、30ミクロン(1ミクロンは、1ミリメートルの1000分の1)以下の球状粒子であり、複雑な射出成型部品、発泡材、断熱材にも使用できます。
リグニンを25%以上含むエコプラスチックは、CO2の削減、空気の冷却と同時に、燃焼がマイルドになり、焼却炉を傷めません。更に、静電気を押さえ、ホコリが付着し難く、衛生的な玩具、食器を提供できます。
この他、「森の駅発」では廃液からカーボンブラック(バイオカーボン)を生産し、工業用インクジェットインクの原料等への利用が検討されています。
また、木粉(リグニンを含む)排水処理技術について開発が検討されています。