健康志向の住宅は無くなったのか

平成27年7月18日   
   森の駅推進協議会 代表幹事 岡本守生

下記は、震災後、新築・改造する際に、プロ選びで「最も重視する点」は?との設問に対するアンケートの結果です。
日経ホームビルダーが行った住み替えやリフォームを含めての設問のようですが、住宅に就いての生活者の意向を垣間見ることが出来ます。

 大変参考になりますので、前回に引き続いて使用させて戴きます。
質 問              
1位 家づくりに関する技術力の高さ     
指数770 震災前順位3位
2位 住宅の地震対策技術に強い       
  687      1位
3位 価額の安さ              
  542      2位
4位 引き渡し後のメンテナンス体制     
  267      4位
5位 デザインや企画の優秀さ        
  216      5位     
6位 担当者など先方スタッフの人柄     
  105      6位
7位 先方の会社の繋がりや面識がある    
  100      7位
8位 先方の会社を利用した知人からの評判   
   58      8位
9位 知名度ブランド力            
   31      9位 

このアンケートには「住む人が元気になる」健康を志向した住まいの項目や、「住むほどに価値の出る」本もの思考の住まいの項目等の質問項目はありません。
もし、あっても最下位にちょこっと出てくるぐらいでしょう。

 残念ながら、現在の住宅産業界の住宅では、恰好や、利便性を求める生活者・市民が殆どです。新建材と呼ばれる化学製品や、接着剤にまみれた木材もどきに囲まれた室内で、24時間大凡健康とは言えない生活をしています。
特に、生活の大部分を過ごす主婦は大変です。入居して2,3カ月を経ますと、入居者の誰かが病院通いを始めると言われています。
気管支拡張症、室内シックハウス症候群等で、不健康を招いている、と思われます。
 上記のアンケートは、住まいの環境、更に言えば、室内空間の環境を放棄した住宅産業界の現状を、如実に表したアンケートと言えましょう。
 住宅産業界のセールスマンは、人間として最も大切な住まいの健康に就いての説明を省き、専ら会社の利益に貢献しているのでしょう。
また、彼等の勧める住宅に住んだ人々は、逆に、次々に病に罹り、健康保険の赤字を増やすことに貢献することになります。

 恰好の良い安価な価額の住宅を選べば、益々、工業化された安価な部材を使用して、更に健康とは言えない住宅に住むことになります。

 子供達の健康の為に、木造校舎を建てたり、選んだりする時代になりつつあります。

 私どもNPOの活動は、森の環境と共に、そうした住まいの環境を考え、生活者に提案することから始めました。
一度、私どもにお声をお掛け下されば、予想外の価額で、本ものの健康な住まいに住む、ことが出来るようになることでしょう。
何故でしょうか。

 明かせば、森からの産地直送に近い、しかも健康な木材にあります。