森の達人に聞く森林の現状☆続編&秋の散策会
➀市民フォーラムのお知らせ(継続募集中)
「“癒しの森”赤城自然園を桜井尚武先生と歩く」
場所:赤城自然園(群馬県渋川市赤城町)
集合時間を10分遅らせました。
近くの温泉にも立ち寄る予定です。
日時:2014年10月18日(土) 日帰り
9:40渋川駅集合【上野8:10-(新幹線)→高崎-(上越線)→渋川9:38】
(車で来られる方は、シェアをお願いさせていただくかもしれませんm(__)m)
17:30渋川駅・解散予定です。
渡り蝶「アサギマダラ」や珍しいキノコや樹木、
そして秋の紅葉で知られる自然園! その
広大(120ha)な森の中を歩いて各自の森の宝物を発見し、
秋の森林浴をして元気になる会です。
今回は、よりご自分のペースで楽しんでいただけるように、
「桜井観察隊」(メルマガ連載中の桜井尚武先生と一緒に歩き、
120haの森や樹木を観察して制覇するグループ)
「木工絵画隊」(森のアーティスト大森明氏と園内の工房で木片やドングリを使った工作体験をしたりスケッチしたり、森のアートに目覚めるグループ)
「不動隊」(樹上小屋や広場などでのんびり、森の精気を浴びながら動かず瞑想するグループ)の3グループに分けて楽しむ時間帯も設けました。
ツリーハウスまでは一緒に歩きます。
最後は、みんなで温泉で疲れを癒します。
会費:1000円+入園料1000円(セゾンカード本人なら50%割引き)
車のガソリン・通行券などのシェアを各車で適宜にお願いいたします。
②森の達人に聞く森林の現状続編
森林学者・桜井尚武氏(森の駅推進協議会副代表)
=前号からつづく
(前号では、1960年代の森林の大面積皆伐時代について
奥地林まで開発された森の現状をお話しいただきました)。
その後、木材供給構造の変化が原因で、
国内の木材を多量に供給しなくても済むようになったので、
森林の伐採面積は減少しました。
現在の国産材供給量は2,000万m3/年程度で
1ha当たり600m3程度の蓄積のある造林地を
毎年30,000m3/年程度伐採しています。
また、「切り捨て間伐」という名で2,000万m3程度の伐採があるそうです。
残りは輸入材であり、
海外の供給地も日本市場の継続的需要を望んでいます。
ところで、国産材の持続可能な供給量は5,000万m3/年以下程度だろうと思います。
このような資源供給における現在の状態は急には変わらないし変われないと思われます。
林道開発については
現在は、一部の林道は廃道となりましたが、
道路建設はその後も続いたのです。(林道と作業路網など林道の規格外の路網は区別して考える必要があるので注意して下さい)。
車社会の観光用に舗装拡充されて、
通過型観光地が各地に出現しました。
忙しい旅行がさらに忙しくなり、
一部有名地や道路は大混雑をすることになりました。
探訪者が自力で体力を使ってゆっくりと体験する時代から、
多くの人が表面だけを見て通り過ぎる自然を消耗品にする時代になりました。
ゆっくり観察し考えることが出来ない時代になったのだと思います。
一方、道路から離れた森林は、放置され、入山規制をしなくとも人が入らないようになってしまって保護林化している所もあるでしょう。
=次号につづく=