メルマガ44

森の達人に聞く森林の現状&秋の散策会の詳細!

➀市民フォーラムのお知らせ
「“癒しの森”赤城自然園を歩く」
場所:赤城自然園(群馬県渋川市赤城町)
近くの温泉にも立ち寄る予定です。

日時:2014年10月18日(土) 日帰り
9:30渋川駅集合【上野7:54-(新幹線)→高崎-(上越線)→渋川9:12】
(車で来られる方は、シェアをお願いさせていただくかもしれませんm(__)m)
17:30渋川駅・解散予定です。

渡り蝶「アサギマダラ」や珍しいキノコや樹木、
そして秋の紅葉で知られる自然園! その
広大(120ha)な森の中を歩いて各自の森の宝物を発見し、
秋の森林浴をして元気になる会です。
今回は、よりご自分のペースで楽しんでいただけるように、
「桜井観察隊」(メルマガ連載中の桜井尚武先生と一緒に歩き、
120haの森や樹木を観察して制覇するグループ)
「木工絵画隊」(森のアーティスト大森明氏と園内の工房で木片やドングリを使った工作体験をしたりスケッチしたり、森のアートに目覚めるグループ)
「不動隊」(樹上小屋や広場などでのんびり、森の精気を浴びながら動かず瞑想するグループ)の3グループに分けて楽しむ時間帯も設けました。
ツリーハウスまでは一緒に歩きます。
最後は、みんなで温泉で疲れを癒します。
会費:1000円+入園料1000円(セゾンカード本人なら50%割引き)
車のガソリン・通行券などのシェアを各車で適宜にお願いいたします。

②森の達人に聞く森林の現状
森林学者・桜井尚武氏(森の駅推進協議会副代表)

私が20代の頃といえば、工業化にひた走っていた時代。
森林の1960年代は大面積皆伐の時代でした。
奥秩父や南アルプスでは、
亜高山帯のコメツガ・シラベ・アオモリトドマツ(モミ・ツガ)帯
までが皆伐されているのを観察しました。

この頃は、大規模(スーパー)林道という名の奥地林開発が盛んで、
森林鉄道に取って代わった時期。未舗装で落石や斜面崩壊の多い時期でした。
奥地山小屋の近代化も進みました。
南アルプスの北沢峠や八ヶ岳麦草峠を乗り越える林道が出来、
スポーツカーが走るのを観た時は愕然としました。
尾瀬三平峠から沼山峠へ抜ける林道建設が始まり、
反対する尾瀬長蔵小屋の平野長靖氏が遭難したのは1971年12月のことです。

奥地開発が進んだのは、工業拡大(経済活動増大)に繋がるという政策で
税金の投入が促進されたためです。
田舎や、山村の生活を都会のようにする という政策に
国民が賛同し、貨幣経済の浸透が進んだことにもよるのでしょう。

特に土建産業の拡大が、本来の列島改造論とは間違った方向へ進んでしまい、
利権を伴うため汚職防止観念の乏しかった時代には
受け皿が多かったのかもしれません。
人々の生活も近代化という名の
工業化に大きく移行していきました。
=次号につづく=