メルマガ43

森の達人に聞く森の宝物&秋の散策会のお知らせ

➀市民フォーラムのお知らせ(予告)
お待たせしました! 久しぶりの野外市民フォーラムの開催です。
広大な120haの森で、初心者も楽しめる
とっておきの場所を某幹事が発見!!!
メルマガ連載中の桜井尚武副代表と一緒に、
秋の紅葉シーズン(予測)に森の中の公園を歩きます。
初心者~健脚派~工作好きも...ツリーハウスや木工工作などいろいろ楽しめます。
今号は予告ですが、予約開始いたします。
人数限定のためお早目にお申込みください。
次号(来週配信予定)で詳細をご案内します。

開催日:10月18日(土) 場所:赤城自然園(群馬県渋川市赤城町)
JR渋川駅9:30集合 会費:1000円+入園料1000円

②森の達人に聞く森の宝物
森林学者・桜井尚武(森の駅推進協議会副代表)

森を訪れれば、先々で何らかの「来てよかった」事象には
会いますし、見つけます。
学生時代に東北の朝日連峰祝瓶山に登った時、
頂上に着いたら、濃いガスの一部が晴れ
朝日岳頂上が現れ、その傍らに
ブロッケンの光輪が見えた! そのときの感激は忘れられません。
光輪は八ヶ岳の横岳辺りを歩いていた時にも見て感激しました。
北岳頂上付近の小屋で栽培のキタダケソウ※を観、
(※南アルプスの主峰の標高3192mの北岳の名を冠したキンポウゲ科の草)
その後天然物も観て改めてさらに感激。
小太郎尾根ではキバナシャクナゲが岩場に張り付いていたのにも感動しました。
私にとって、山歩きは調査や教育的な目的が主ですが、
感動の旅でもあるのです。

群馬県、水上の玉原ブナ林を抜けると
クロベの小さな叢(くさむら)が現れます。
叢を過ぎると湿原が現れ
ツルコケモモやミズギクなど沢山の草花のある景観に出会うことができます。
この場所はしばらく学生実習の場に使いました。
若い人に、美しい自然との感動的な出会いを
体験してもらいたいという願いからです。

最近では昨年、月山弥陀ヶ原で、何十年ぶりかのコバイケイソウの群落を観て感激しました。(ヒメサユリに出会えなかったのは残念。)
兎に角、何処の森でもそれなりに面白く、
何でも面白いので歩く時間がとても長くなり同行者の顰蹙を買います。
写真を滅多矢鱈と取りますが、整理が追いつきません。
すべては本当に素晴らしい森の宝物です。

こういった大自然の感動を多くの人たちに体験していただき
森の宝物を心に持ってもらえたらと思います。
そして、山を護る人がたくさん生まれるといいなと思います。

=次号では、桜井副代表が目撃した
「森林大面積皆伐時代の真相」をお届します。好ご期待!=