カール・ベンクスさんと日本の宝再発見!
1)第11回森の駅市民フォーラムのご案内 ☆彡
お陰様で〈第10回記念市民フォーラムIn原宿ネスパス新潟館〉は、
満員御礼で盛況のうちに終わりました
ゲストスピーカー、カール・ベンクスさんのお話は
目からウロコ! 心を揺さぶられた方が多かったようです。
いよいよ次回は、新潟県十日町市在住のドイツ人カールさんを訪ねての
スペシャルツアーイベントです!
定員数が限られていますので、お早目にお申し込みくださいませ。
☆彡スケジュール概要
★6月22日(土)12:00現地集合 ~ 6月23日(日)13:30現地解散予定
カール・ベンクスハウスにてランチ&ガイダンス&カールさんのお話
カールさんが手がけた古民家と竹所集落の見学
棚田の風景とまつだい周辺の農舞台の見学~松之山温泉で~夕食と交流会 ~ 宿泊先:三省ハウス
★6/23(土)
朝食、分科会、周辺施設の見学、ランチ、終了式、解散後も希望者は各自見所を見学
集合場所 :十日町市ほくほく線「まつだい」駅
募集人数 :20名程度
募集締切 :平成25年6月10日、ただし、締切日までに募集人数を超えた場合はお断りすることがありますので、ご了解ください。
参加費用 :15,000円程度(1泊3食、昼・夕・朝)
2)第10回森の駅市民フォーラムのご報告 ☆彡
新潟県十日町市在住のカール・ベンクスさんはドイツのベルリン生まれで、日本在住20年。
日本人以上に日本の精巧な伝統技術の高さを認め、日本を愛している人でした。
講演会では、カールさんが再生してデザインした古民家の写真をたくさん拝見しましたが、
埋もれていた古民家の魂が引き出されどれもが美しく輝いていました。
たとえば、上尾の近くに昭和初期に作られたという離れを、
まさか!捨てる? それはもったいない!と
素材に番号を付けてドイツに100%運んで再生したり、
本格的な茶室を忠実にドイツに再現したり…
外国人ならではの視点を生かし、
機能性も重視し、木のぬくもりを洋風にも和風にもアレンジした
生活しやすい室内空間は
自然の風景と和む歴史的外観と同様に
その新鮮で美しいデザインに心がときめきます。
「日本の古民家には、ヨーロッパではできない骨組の技術や木のつなぎ方などがあり、
それに屋根の形が美しい!」などと言うカールさん。
素材や構造手法の価値を鋭く見抜いた上で、
独創的な発想力で斬新にデザインされた家は
日本人が忘れていた大切な遺産を衝撃的な形で突きつけていました。
ドイツでは、日本の木造建築に興味を持つ人が多く、受注も次々あり、
新聞とテレビにも出て評判を呼んでいったそうですが、
日本の宝は日本で再生して保存すべきと、十日町に住むようになり、
カールさんは、現在十日町に根差して活動されています。
最後に引用された「古い家のない町は思い出のない人と同じです」という東山魁夷の言葉にも
はっとされました。 気が付いたら、同じようなコンクリートの建物ばかりの日本。
日本の木の文化で美しい建造物を作り
美しい歴史と人の心を紡いでいくことの大切さを再考する時代が来ています。