1) 第10回森の駅市民フォーラムのご案内
第10回の節目のフォーラムは新潟県十日町市在住のカールベンクスさんをお迎えして開催します。
カールさんはドイツのベルリン生まれで、日本在住20年。
当初は日本の古民家の部材をドイツに輸出していましたが、
十日町市の松代にある古民家と出会い、
その古民家を再生して自宅として使用されています。
日本の宝は日本で活かすべきだと、
以前にドイツに送っていた古民家の部材も日本に送り返して、
日本で活用しています。
日本人以上に日本のこと(十日町市松代地区)のことを考えて活動されています。
テーマ 「よみがえる古民家」ー古民家の再生から森を考えるー
講師 カールベンクス氏
会場 ネスパス新潟館 3階会議室
会費 2000円(美味しい新潟のお米で握ったおむすびを用意する予定です)
定員 50名まで(恐縮ですが先着順とさせていただきます)
また、6月22日(土)、23日(日)の1泊2日で
カールベンクスさんのフィールドである十日町市松代地区を訪ねるツアーも企画中です。
2) 森の駅推進協議会3月の会のご報告
3月19日に行われた 「桐に恋して18年」八木隆一氏セミナーは
約70名の方々にご参集いただき盛況のうちに終わりました。
桐は、成木までに30~100年もの時間を有する広葉樹の中で、
成木までに10~25年と成長の早く
地球上の中緯度地方でCO2の吸収固定が早い木の一つ。
桐はCO2の早期削減に一早く貢献し、地球温暖化防止に役立ちます!
その活用法や用途も驚くほど!
軽く、温かく、サラッとして、調湿効果、断熱効果、防火効果があり、しなやかで丈夫。
柔らかいですが、圧痕はスチームアイロンで繊維が膨らみ元通りに。
傷やシミは紙サンダーでなでると元通りになり、修復が簡単にできます。
その特長を生かせば桐ブームにもなりそうなのです。
桐で森全体を守れる日が来るかもしれません。
一方で、輸入桐、市販のほとんどの桐は漂白されていた!
というショッキングなお話もありました。
桐は製材後に、「アク抜き」をすることで、桐本来の特質を高めることができますが、
植林と同等の費用と手間がかかるため、このアク抜きをせずに
漂白剤に浸けただけの桐が市場に出回っています。
アク抜きがされていない桐は、重く、冷たく、ジメッとして、桐の特質が発揮されにくい状態です
八木さんの会社では中国でも植林をし、中国の工場で一部製品を作っているそうですが、
アク抜きの重きを置き、桐本来の特質を高める努力をしてきたそう。
一概に中国製品が悪いのではなく、中国に粗悪な商品づくりをさせている日本の商社などに問題が……。
良い商品は良い素材から。
桐の植林、育林、から桐にかかわることで、桐の性を活かす桐製品づくりを目指し
日本でも、植林プロジェクトが始まっています。
以上、八木さんから、目からウロコ、新しい発見のお話をたくさんいただきました。
また、春日部伝統工芸士会会長 飯島桐箪笥製作所代表取締役 飯島勤氏による
箪笥の歴史などのお話もあり
本当に盛りだくさんの会となりました。
また、継続して桐プロジェクトにかかわっていきたいと思います。