メルマガ21

木の家で快適に暮らすシリーズ④~木で快適な触覚環境をつくる

寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
今回は、ぬくもりのあるお話です。

都内のある岩盤浴サロンを訪れたときのことでした。
素足で木の床を歩いているのです が、
ひんやりするような感覚や違和感などまったくなく
すぐに肌になじむように優しくて柔らかい触感するではありませんか。

それはびっくり!するような初めての感覚でした。

お聞きすれば、桐の木を使ったフローリングとのこと。
もちろん「無垢材」です。
珍しいフローリングの床でした。
(無垢材は、伐採してきた木材をそのままカットして使うもので、
接着剤で貼りあわせてある集成材とは大きく違います。)

さて、桐材といえば、桐ダンス。そして、骨董品や和食器、花瓶などを収める木箱などを思い浮かべます。
桐は湿度を調整する働きに優れ、中に湿気がこもるのを防いでくれ
カビや虫から衣類や調度品を護ってくれます。

そして、桐は熱伝導率(※)が極めて低いのです。(※熱の伝わる速さ)。
熱伝導率が低いと、触れても肌のぬくもりを跳ね返してくるように感じますが、
熱伝導率が高いものだと、触れた途端に肌の温度が奪われて冷たい感覚がします。
熱伝導率が高いものには、鉄やアルミなどの金属があります。

また、桐は断熱性が高く温度変化に左右されないので、
冬はあたたかく、夏は涼しく感じられます。
そして桐はやわらかい材質なので、触れても優しい感じがします。


青ヒバや杉も桐ほどではありませんが
やはり、あたたかみや柔らかさがあります。
これは広葉樹のケヤキやナラ、桜などにはない感覚です。
温感は快適感につながります。

木にはいろいろな種類がありますが、
それぞれの特性を生かして適材適所に選べるのも、
木の家ならでは生み出せる快適ライフの素晴らしさです。

さて、このメルマガを書いている間に
ちょうど、タイミングよく、桐のことなら何でもご存じの
八木隆一氏(別名「桐博士」)による講演会を開催する情報が入りました。
宜しかったらぜひいかがでしょうか?


「桐に恋して18年」八木隆一セミナー

主催 森の駅推進協議会
後援 日刊木材新聞
協賛 NPO 桐、ささやかな植樹祭
場所 東京ボランティア・市民活動センターA会議室(セントラルプラザ10F・・地下鉄飯田橋駅出口B2bがビル1階に直結)

期日 3月19日(火) 18時半~21時
講演 ㈱グリーンフラッシュ.代表取締役社長 八木隆一「桐の植林からつくる桐健康住宅」
ゲスト 春日部伝統工芸士会会長 飯島桐箪笥製作所代表取締役 飯島勤「本物の桐製品づくりと今後の課題」

参加費 2000円(弁当、お茶付)

皆様からのご意見をお待ちしております。木の家での快適な暮らしぶりなど、お寄せくださいませ