生きている木は、乾燥などの処理をしないと
虫やカビ、ひび割れなどが発生してしまいます。
しかし、通常行われている高温乾燥では、木の香りや成分が変質・消失
その他にもいろいろデメリットがあるようです。
国宝や重要文化財建造物などでは
高温乾燥材は採用不可とのこと。
それはなぜなのでしょうか?
高温乾燥がいいのか?低温乾燥がいいのか?
家をこれから建てる人だけでなく
木や命のしくみを知るのにも興味深い課題です。
答えは下記の研究会で是非発見してみてくださいませ。
森の駅推進協議会主催 研究会のご案内
今回の研究会では、木材の細胞を壊さない
超低温乾燥「バイオ乾燥機」の開発者として話題の伊藤隼夫様をお招きします。
伊藤様は、エイズ治療薬や鳥インフルエンザ感染防止薬の開発など、
医療分野で活躍されてきた方で、
2001年からは、これまで培ってこられた医学技術を
木材乾燥に応用することに尽力され、「バイオ乾燥機」を開発されました。
一般的な人工乾燥機が80~120度の高温で乾燥させるのに対し、
伊藤様の開発された「バイオ乾燥機」は、
人の体温に近い35℃前後を熱源として木材を乾燥させる画期的なものです。
木材の強度を保つためには、
木の細胞を破壊させないことが第一条件ですが、
高温乾燥では木材の「内部割れ」が顕著であり、
さらに減圧、高周波などの使用は木材破壊ともいえるものです。
実際、国宝や重要文化財建造物などでは
高温乾燥材は採用不可ですし、森の駅でもすすめていません。
その点、バイオ乾燥では、強度についてはもちろん、
リグニンを酸化させず、変色も臭いもなく仕上がります。
この優れた技術は、
木材の文化財建造物保存協会(国宝の寺社仏閣のほとんどを設計監理している)の
本社ビルの新築でも採用されるほどで、
その他、国宝の復元工事などにも広く使われています。
木材の活用を後押しする
この画期的な木材乾燥技術について学んでみませんか?
皆さまのご参加をお待ち申しております。
なお、ご多忙な方は、HP「森の駅発」をご覧になって戴ければ幸甚です。
1 月日時:平成24年11月8日(木曜日)18:30-21:30
2 場 所:「ベニーレ・ベニーレ」(澁谷区神宮前四丁目31-10 YMスクエアー5F)
3 講 師:伊藤隼夫様(バイオ乾燥機株式会社 代表取締役)
4 話 題:「自然の力で木材を乾燥させるバイオ乾燥機について」(仮題)
5 会 費:3000円(軽食付き)