メルマガ127

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「森の駅発」メルマガ NO.127 2020 March

 新型肺炎流行の昨今、保健衛生上の予防対策にご留意ください。森の駅推進協議会一同

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

C・O・N・T・E・N・T・S
★ 森の駅発市民フォーラム延期のご報告
★ 植物関連書籍展レポート 戸田 吉彦「シーボルトのFlora japonicaと川原慶賀」
★ 山小屋通信 大森 明「ビワ(枇杷)の木」


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 森の駅発市民フォーラム延期のご報告
   過日ご案内の市民フォーラムは
   新型肺炎対策の政府方針に従い講師と相談の上延期致しました。
   状況を見て再度開催のお知らせを致します。
   お申し込みの方々には既にご連絡が済んでおりますが、
   あらためてご期待頂きたくここにご報告致します。  主催者一同

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

植物関連書籍展レポート 戸田 吉彦
「シーボルトのFlora japonicaと川原慶賀」

先日の国際稀覯本フェアは日本古書籍商協会店が海外古書籍商と32社集まる予定が
折からの新型肺炎の世界的流行で海外勢は不参加となり少し寂しく残念でした。
それでも日本の絵巻物、掛軸、浮世絵、書籍、歴史上の人物の手紙から、
欧米の著名小説の初版本、歴史的研究書、古地図まで手に取る楽しい時間でした。

なかでも文政6年(1823)第十一代将軍徳川家斉の時代に来日したシーボルトが
日本で採集した植物を掲載した「オランダ王立園芸協会年報」2巻(1858)と
その植物画の下絵を描いた川原慶賀ら日本の絵師による植物画との邂逅は思いがけず
事前に承知していた葛飾北斎の絵や織田信長の書状と共に興味を持ちました。

そこで大枚を叩き入手出来れば此処に実物の写真を掲載出来たのですが叶わず
せめてカタログと「シーボルト 日本植物誌」(大場秀章監修)から
シーボルトの「日本植物誌」と川原慶賀を紹介し感動の一端をお伝え致します。

ドイツ人シーボルトはオランダ軍医として来日、日本初の西洋医学専門学校を開校。
帰国後刊行した「日本」「日本植物誌」「日本動物誌」は質の高い情報源として
広く読まれ、日本に開国を求めるロシア艦隊や米国のペリー提督から出航前に、
直接助言を求められたたほどシーボルトは欧米で有名な存在でした。

「日本植物誌」原題「Flora japonica」の「Flora」は、ある地域に生育する植物の
全種を指して「植物相」と訳され、分類学的記述を意味する場合は「植物誌」です。
「アジサイ」や「ユリ」などシーボルトの植物画としてよく知られた絵は第1巻に
「マツ」や「スギ」など樹木は第2巻に収められ全部で151の図版が残されました。

シーボルトに先立ちケンペルやツュンベルクも日本の植物を研究しましたが
「日本植物誌」に掲載された植物の形質分析の記述や、類縁関係の考察は、
今日の水準から検討しても驚くほど誤りが少なく研究水準は一気に上がりました。
そのため現代に直結する日本植物の研究の出発点と言っても過言ではないそうです。

また同時にこの図版は世界初の日本植物の本格的彩色画集ですが、当時ヨーロッパで
活躍した有名な植物画家達の手によります。シーボルトが描いたわけではありません。
彼らにとって見たことがない植物の絵が、植物学的正確さに優れているのは、
シーボルトが長崎の絵師川原慶賀らに写生させた下絵を使ったためです。

慶賀らにとっては日頃慣れ親しんだ植物だけに、下絵は核心をついた描写でしたが
当時の植物画の様式から外れていたことや説明画には不向きな位置からの描写など
ヨーロッパの製版画に慣れ親しんだ眼には受け入れ難かったことが想像され
見栄えを求めて彼の地の画家に改変され、不自然で不正確な図版も数点あります。

川原慶賀はシーボルト帰国6年後の天保7年(1836)56図の「慶賀写真草」を刊行
「すべて一花の弁を解体してそのつまびらかなることを図にあらわす」と記します。
またオランダ国立ライデン民俗学博物館には植物以外の絵も含め800点が保管され
特に「日本植物誌」の下絵作品からは彼の植物画の正確さが証明されています。

ところでシーボルトは日本植物誌のみならず2000株近い日本植物を移出しました。
生きた植物標本の多くが航海中に失われた中でのこの数字は並外れた情熱です。
背景にはヨーロッパの庭園や園芸趣味の流行と、多様な植物に恵まれた日本の情報、
そして日本の植物でヨーロッパの庭園を変革しようと目論んだ野心があったようです。

実際シーボルトは日本の植物を数多くヨーロッパの庭園に導入し成功しました。
通信販売もしたので、潜在購買層を「日本植物誌」の読者に想定した面は否めません。
帰国後シーボルトは貴族に叙され日本研究と日本専門のロビイストになります。
1866年に生涯を終える最期の言葉は「あの美しい国へ再び」だったと伝えられます。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

山小屋通信 大森 明
「ビワ(枇杷)の木」

昨年、当協議会主催の野外学習会に参加して以来、植物画を描くことが増えた。
さらに、人が木をどのように利用してきたかを意識するようになった。

例えばビワの木。
山小屋周辺(信州)ではあまり見かけないが、
首都圏では庭や公園でよく見かける木で、
我家でも葉や実などを以前から利用している。

様々な薬効があり、
古くから「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」とも呼ばれているそうだ。

我家では入手したビワの葉を大抵お茶にするが、
ビワの葉茶の効能についてはよくわからないままに
「体に良い」ということで飲み続けている。

ドクダミ茶より飲みやすく、製作手順は、
生の葉を洗浄→日陰干し乾燥→破砕→乾煎り(焙煎)→煮出す、という形だ。

葉の洗浄時、葉裏にビッシリある毛をタワシで洗いながら擦り取ったほうが、
お茶を飲む時に喉のイガイガ・チクチクが抑制されて飲みやすいようだ。

このほか、ビワの葉は湿布薬がわりに体に貼り付けたり、
風呂に入れて入浴剤としても利用している。
風呂に入れると薬効が全身に浸みわたるような感覚に。

また、ビワの実を食べた後に出る種を焼酎に漬け、
これを飲まずに化粧水として女性陣が利用している。
肌に良いらしい。
髭剃りあとに塗ってみたが、
焼酎がかなりしみるので当方はあまり使っていない。

また、確かめたことはないが、
ビワの木は木材としてもパワフルで丈夫らしく、
杖をつくると長持ちするそうだ。

手元に杖になりそうな寸法のビワ材があるので、
体の自由が効くうちに “ my 杖 ” を数本作っておこうと思う。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 森の駅推進協議会では、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称し、
 下記の活動を行っています。あわせてご参照の上お役立て頂ければ幸いです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。

2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まったプロ
集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
       http://www.moriniaisareruie.com/

3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com

4「フェイスブック」の発行:
森の駅発のフェイスブックでも発信しています。仲間を募集しています。
       https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/

5「ホームページ」の掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については、森の駅発のHPをご覧下さい。
       http://www.morinoekihatsu.net/

○● メールアドレスの変更、メルマガの解除はこちらまで。
       happysun9@gmail.com

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★