メルマガ109

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「森の駅発」メルマガ NO.109 2018 September

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★ シリーズ「想いを形に」No.17 岡本 守生
 「廃棄物になる住宅産業の家屋」
★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
 「耐震健康シェルターを住宅内に!」
★ 新・連載エッセイ/山小屋通信 大森 明
 「スズメバチの巣がふたつ」


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★シリーズ「想いを形に」No.17 岡本 守生
「廃棄物になる住宅産業の家屋」

「自分達が丹精込め作った家が、ゴミ収集場に捨てられるのを見るのは辛い」
とある工務店経営者の方が言葉にしました。
私達の元気木の家研究会(現:健康住宅研究会)の会員の方ですが、恐らく
「ゴミにならない家を作りたい」との思いで参加されているのでしょう。

思えば40数年前、行楽地、公園や身近な道路に平気でゴミを捨てた時代が
ありました。目立ったのは、タバコ。そして缶や瓶の包装容器の類。
中身を食べると、容器は不要とばかり、ところ構わず捨てられました。

社会問題の間は未だしも、やがて企業の存続にかかわる環境問題になると、
危機感を持つようになり、廃棄物から環境問題に取組むようになりました。
リサイクル、リユース、リデュースという言葉が叫ばれるようになるのは、
暫く後になってからです。

現在の「森の駅推進協議会」の活動も、「日本の森を元気にしよう」と
環境の視点から森林問題に取組むようになったのですが、
経済の循環を考えるうちに、木材や木造の住まいの問題に行き着きました。

その木造住宅は平均25年位で破棄されていることに違和感を覚えています。
一部を除き木造住宅は27年で償却になり、売却時は無価値に評価されます。
自動車の耐久期間が10年とすれば、その僅か2.5倍の速さで、
終の住処ともいわれる住宅が破棄されること自体、問題があります。

しかも車と違い、殆どリサイクル、リユース出来ないスクラップとなります。
建てては壊し、壊しては建て、GNPには貢献するでしょう。
そしてその過程で儲けて、幸せを得ている人がいるのでしょう。

物を作り世に送り出す時に、その生産物が社会的な公害を起こさないこと、
更に使用後、出来るだけ廃棄物を出さない、リユース、リサイクルが可能な、
構造製品であることが、企業の使命と私達は考えてきました。

日本の生産者の一部は米国の真似をし、無責任に産みっぱなしにして、
後は処理業者の仕事と割り切っているようです。
現在でも顕著な例は、原子力燃料、炭素繊維、各種蓄電池、住宅等です。
当座の利益のみを考える全くの営利主義者達です。

「環境に対する公的な責任」を果たさないで、それで良いのでしょうか。
捨てることが次の消費に繋がりますが、捨てないで子孫に残す本物の消費を
考える時期に来ていることを生活者・市民と共に考えたいと思っています。

住まいについても「健康の概念を活かした百年住宅」を本気で考える時です。

森について言いますと、山の手入れはGNPには貢献しませんが、
CO2削減のため黙々と働いています。
一方川下では、建てては壊し壊しては建ててGNPには貢献していますが、
生産者としての製造責任は果たしていません。
そうした住宅産業が跋扈(ばっこ)することに、時代錯誤を覚えます。

                            …次号へ続く

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★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
「耐震健康シェルターを住宅内に!」

 9月6日の北海道胆振東部地震で犠牲になられた方々と
         ご遺族、関係者の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。


私たちが研究完成した耐震健康シェルター「命守」についてご紹介します。
耐震健康シェルター「命守」は屋内に設置します。
主屋が外からの力で潰されても、堅牢で安全な空間を維持します。
いつあるか分からぬ震災も寝室がシェルターならば、寝ている間も安心です。

☞「耐震健康シェルター・命守」は、公的機関試験で立証済みの耐震性。

☞「地震二次災害の万全な対策」は、延焼時の耐炎・煙害防止を標準装備。

☞「引越の必要がない短い工期」は、生活したまま完成し好評(平均3日)。

☞「木造家屋密集エリアへ普及」を実現するため、直販低価格。

住宅内設置のモデルルームで「実際に体感して下さい」!

■ 見学のお問合せ、お申し込みは「木っず」(鹿沼健康住宅推進協議会)へ。
(電話)0289-77-5810  (メール)kkz@mr-woodman.co.jp
■ 住所:住宅内設置モデルルーム/旧渡辺邸 東京都荒川区東尾久6−52–11
■ 交通:都電荒川線・JR日暮里舎人ライナー熊野前の両駅から徒歩2分。
■ 商品詳細:「命守」で検索できます。 
http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html

耐震健康シェルター『命守(いのちもり)』の特徴
❶ 対耐震性。公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。
❷ 耐炎構造。耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。      
❸ 煙害の対策。床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。
❹ 価格150万円。 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。
❺ 工事期間3日。 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。
❻ 日本の森を守る総国産材。林業に利益還元、国土を守ります。
❼ 低温乾燥木材を使用。樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。
❽ 鹿沼職人の伝統技術。仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。
❾ 現有戸建住宅内にインセット。寝ている間の地震にも安心。

〈巻末に「命守モデルルーム」の写真があります。ぜひご覧ください。〉

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★新・連載エッセイ/山小屋通信 大森 明
「スズメバチの巣がふたつ」

信州の山小屋にスズメバチが巣をつくった。
それも2ケ所。

昨年はゼロだったので今年は当たり年だ。
1つ目は2階ベランダ上の軒下。
ちょうどサッカーワールドカップの最中の6月、
サッカーボールほどの丸い巣がぶら下がった。

2つ目は数か月後にトイレの臭気抜きパイプ(臭突というらしい)と
外壁の隙間に挟まるように巣ができていた。

2階ベランダの巣は、布団を干す時に頭上でブンブンされては気が気ではないし、
巣からの落下物で布団が汚れると困るので、巣を撤去することにした。

まず防虫ネットを麦ワラ帽に装着し、皮手袋・長袖シャツ・長ズボンに
厚い靴下で身を固め、ベランダの掃出し窓を半分ほど開けて逃げ道をつくる。
ヘッピリ腰だが、右手に殺虫剤、左手に鉄パイプという二刀流で出陣した。

気合を入れ、巣に群がるスズメバチを殺虫剤のジェット噴射で追い払い、
間髪を入れずに巣を鉄パイプでたたき落とし、すかさず部屋へ逃げ込んだ。
しかしここで想定外の事態発生。

ベランダに落ちて終わるはずの巣がワンバウンドし、
運悪くまだ半開きの掃出し窓から部屋の中に転がり込み、
なんと当方の足元へコロコロ! 
パスを受けたサッカー選手状態になってしまった。

しかもサッカーボールくらいの丸い巣には中から出てきた
怒り心頭のスズメバチが2~3匹張り付いている。
声にならない悲鳴を上げ、メッシさながら左足でベランダへ蹴り出し窓を閉めた。
幸いにもスズメバチは巣に張り付いたままで刺されずに済んだが、
危ないところだった。

一方トイレの臭気抜きパイプと外壁の間にできた巣は、
結構高い位置にあるので、
刺激しなければ刺されることもないと思って放置している。

それにしても巣の中はウンと臭くないのだろうか。
幼虫はトイレの臭いストレスで発育が遅れていないだろうか。
余計なお世話だが、スズメバチの子育てまで心配してしまった。

〈巻末に筆者の写真がありますので、ぜひご覧下さい。〉            …次号へ続く

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 森の駅推進協議会では、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称し、
 下記の活動を行っています。あわせてご参照の上お役立て頂ければ幸いです。

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1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。

2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まったプロ
集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
       http://www.moriniaisareruie.com/
3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com

4「フェイスブック」の発行:
森の駅発のフェイスブックでも発信しています。仲間を募集しています。
       https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/
5 ホームページの掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については、森の駅発のHPをご覧下さい。
       http://www.morinoekihatsu.net/
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       happysun9@gmail.com

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写真上:耐震健康シェルター「命守」入口より内部を見る
写真下:大森氏 組写真「こんなところにスズメバチの巣」